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艮の金神
【ファンタジー 官能小説】

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交神-4

「あぁ、天照…もう!」

私の波が来た。

「どうぞ、きてぇ…」

天照は切なく潤んだ瞳をこちらへ向け、更に興奮を煽る。
私は、天照の白い肩を掴み、
ついに精を吐き出した。
天照の、奥へ奥へと。強く強く押し付けながら。

「はぁ…あぁあぁ…国祖様…。あなた様と…やっと、ひとつに結ばれて…私は…幸せでございます」

天照は、本気で言っているようだった。
キレイな瞳で真っ直ぐ私を見つめている。
愛おしいと感じた。
今、初めて繋がった女なのに。
私は、この世に生を受けて初めて、女を愛おしいと感じた。

「天照…外は嵐というのはうそか…?」

「いいえ…本当です。人の世は、今、迷いと混沌の嵐です。」

「お前は私との交わりで何を生むつもりでおるのだ」

「それは…」

私たちは互いを見つめ合った。それは、先ほど初めて会ったときからなんとも言い表し用のない美しさを持つ天照を、ずっと見続けていられる幸せな時間だった。

「愛の神ですわ。言ったではありませんか。愛ゆえに、と。あなた様はもうここに留まるお役目は果たされました。国祖様の世界がまたやって参ります。ご準備を」

天照は、眩しいほどの笑顔で、そう告げた。
間もなく…愛の神が生まれる。始まりと、光の間に。


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