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good communication
【若奥さん 官能小説】

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キレイになってラブラブデート大作戦-3

そんな風に、勇気を出して買ったワンピースを、天童さんは不躾な視線でジロジロ眺めていた。


「あの、何か……?」


難しい顔をして、顎を掴むその様子に、不安が押し寄せてくる。


だって、変なカッコじゃないよね?


光沢のある素材のそれは、胸元が大きく開いてテールフィッシュタイプのセクシーなデザイン。


輝くんにエッチな気分になってもらえるよう、いつもよりも大胆にしたつもりだ。


それでもここに来るまでワンピース一枚でいるのは心細かったから、鍵編みのニットカーディガンを羽織った。


バッグは夏らしくストロー素材のクラッチバッグに、差し色として赤いヒールのあるサンダル。


うん、完璧じゃん。


全部、そんなに高いものじゃないけど、一生懸命悩んで買ったんだよ?


そんな私の不安顔をよそに、天童さんはジロリと私を睨んだ。


「……それは自分で選んだの?」


「え?」


天童さんの口調が、どことなく咎めているように聞こえ、それがさっきのあんなに柔和な笑顔から出てきたものとは信じられず、思わず聞き返してしまった。


え、何、この人怒ってる?


だけど、私が聞き返してしまったことが気に食わなかったのか、ズイッとその大きな身体を乗り出して、私に詰め寄った。


「ひっ……!」


突然男の人に詰め寄られると、ビビるのは当然のこと。


思わず両腕を顔の前に出して、身を縮こませた所で、天童さんの大きな声が響いてきた。


「だーかーらー、その服は自分で選んだのかって聞いてんの! お耳ついてるの!?」


……ん?


ついこないだもこんな違和感感じたよな、なんて過った私は、ガードを外し、恐る恐る天童さんを見る……と。


ぷうっと、頬いっぱいに餌を詰め込むリスみたいな顔をした天童さんが、私を睨んでいた。


というか、上目遣いをしていた。大の男が。


……何か、デジャヴ?


こんなこと、少し前にもあったような気がしたけど、思い出せない私はただただ呆気に取られてコクコク小さく頷くだけ。


すると、天童さんは大げさにため息をついて、首を横に振った。




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