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Purple woman
【二次創作 官能小説】

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Purple wedding-5

彼女に対して今まで以上に親しく話しかけていくキッパ。


彼女が1人きりになっている場面を見かければ、
さりげなく傍らに座り話し相手になってやる等。



チャップとの離別から時間がたつにつれて、キッパに対して笑顔を見せるようになったルールー。


これはキッパ以外の人間にも同様だったが、彼自身は今まで以上にルールーを『女』として見るようになっていた。


チャップの死の直後、という見えない制約も次第に薄らいでいき、

キッパの中に『自分がチャップの後釜に座りたい』と望む欲望がムクムクと沸き起こっていた。



一方で生来の遠慮からか、もどかしさを覚えつつもルールー本人を前にしては自分の想いを伝えられないキッパ。



いずれ機会を見て、という言い訳をするキッパ。




しかしルールー自身はそんな彼の深い部分での想いを知るよしもなく、

自分の心の整理を終え
次なる段階に足を踏み出そうとしていた――――





―――そしてキッパ自身が次の段階に進む前に、意外なところから『対抗馬』が現れた。


他ならぬチャップの実兄にして同じプリッツのチームメイトであるワッカその人だった。



これまでキッパとのことを多少なりとも意識しつつも、その真面目さや気遣いによってルールーの心は一気にかつての恋人チャップの兄ワッカへと傾いていく。



それはルールーを“狙っていた”キッパにとっても予想外の展開であり、


本人の性格からの躊躇いの間に、
いつの間にかワッカとルールーの関係は公認の恋人そして婚約者の段階にまで至ってしまった。



自分の手の内からルールーが去ってから、漸く失ったものの大きさに内心歯噛みするキッパ。

だが既に手遅れであり、 表面的にはルールー達の門出を祝福しなければならないという苦渋を味わうことになる。


もっとも、この時点でルールーは密かにジェクトという同じチームの仲間と関係を結び、結果的にワッカすら裏切る形になっていたわけだが、

その事実をキッパが知っていたならばどうなっていたか。果たしてどんな感情を抱いていたのだろうか。






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