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Purple woman
【二次創作 官能小説】

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Purple wedding-13

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―――それから2時間後




――――カラーン、カラーン、カラーン・・・・





教会の鐘が高らかに鳴り響き、
教会の中で待ち受ける参列者達の見守る中、

ワッカとルールーの結婚式が厳かに執り行われようとしていた。


祭壇の前で礼服に身を包み、新婦の到着を待つワッカと、

教会の入口から赤絨毯を一歩一歩踏みしめながら進むルールー。


黒いウエテイングドレスに身を包んだルールーはやや視線を下げ、
その出で立ちと化粧からくる独特の雰囲気が彼女の美貌をより大人びたものに見せていた。




彼女の姿を目の当たりにしただただ言葉のない参列者達。
その中にはやや複雑な表情を浮かべているキッパの姿もある。




今まさに人生の門出を迎えようとしている新婦が、
実は既に純潔を失い、

ドレスの色に象徴される背徳の淵に身を沈めてしまっていたことを、

当事者達以外いったい誰が想像し得たであろうか。










介添え役の父親と共に、ようやく祭壇の前で新郎と向かい合うルールー。

一礼をして互いに腕を組んだ時、
ルールーは心の中で決意していた。



どうか私達の前途に幸福が訪れますように―――――







――――だが皮肉にも、その誓いは他ならぬルールー自身の手で結果的には破られることになる。


この後ビサイド島を舞台にルールーは幾つかの男性遍歴を重ね、
自らの中に潜んでいた女の性に抗えないことを身をもって悟るに至った。






――――そして、日々その大人びた美貌に磨きがかかっていく中、
彼女は囚われの身となり、
住み慣れたビサイド島から離れ、

こうして“誘拐者”の手の内にあって現在に至るのである―――――



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