投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

運命の人〜出会い〜
【悲恋 恋愛小説】

運命の人〜出会い〜の最初へ 運命の人〜出会い〜 0 運命の人〜出会い〜 2 運命の人〜出会い〜の最後へ

運命の人〜出会い〜-1

18歳で長男を出産。2年後次男を出産。
元旦那はおとなしい人で飛び抜けていいところもなかったけど、悪いところもなかったので2人の子どもにも恵まれ幸せだと思っていた。

ある朝いつものように彼を起こしたら
「昨日、会社辞めてきた」
そう言われた…
 信じられなかった。突飛なことをする人ではなかったし、先の不安につながる行動をとるような人ではなかったから…
 それから彼の就職が決まるまで昼間の病院勤めをしながら夜、スナックで働きだした。
夜、働くのはいやだったけど少しの間だろうとがんばった。

夜の仕事になれはじめたころ帰宅して私は青くなった…
下の子が階段から落ちて血を流し気絶していた!子どもの面倒を見ているはずの彼はソファで熟睡していたのだ。
次男は軽い怪我で済んだもののそこから彼とはけんかが絶えなくなった…
毎日毎日、口論になり子どもに怖い思いをさせていた。

初めて手をあげられたとき家を出ようと決意した。

3人で暮らしだしたものの私は前が見えなくなっていった…
夜、働いてる間は実家に子どもたちをあずけていたけどだんだんエスカレートし、遊びに行くのにもうそついて実家にあずけっぱなしにして遊ぶ金ほしさに友達の誘いで風俗で働くようになった。
心ではわかっていた…だけど、はやくに結婚したせいか今までなかった自由を手に入れたようでどうしてもやめられなかった。
そんなある日“運命の彼”に出会った。
名前は加藤元樹。
元樹は風俗の客だった。
第一印象は好青年って感じでノリもよくて楽しい人だった。
彼女がいると言っていたけどうそだと思い番号を交換した。
次の日から毎日メールを交した。電話もした。
それから1週間後くらいに飲みに行く約束をした。
量販店の前で待ち合わせし元樹を見つけた。
私はドキドキした。
1番初めに会ったときはスーツ姿だったからか、かっこいいとも思わなかったしタイプでもなかった。私服姿をみて半分一目惚れ状態だった。
そのまま予約していたバーに行き2時間くらい過ごした。
いろんなことを話した。
元樹は新潟出身で就職後すぐに大阪に転勤になったんだとか、彼女とは5年付き合っていて結婚を考えてるんだとか…たくさん笑いあってすごく楽しかった。
私はお酒のせいもあったのか元樹をホテルに誘った。
元樹のセックスは旦那と違って激しくていろんなことをしてくれた。
ずっと一緒にいたい気持ちにかられたけどお互い終電で帰った。
それからも毎日メールや電話をした。

でも所詮、風俗の女…子どものことも隠していたし、元樹には本気の彼女がいたから私自信、元樹を好きになってしまう前に切ろうと思っていた。
切ろうと思いつつ毎日メールに“会いたいなぁ”とか“好き”とか冗談っぽくいれていた。
私が会いたい、会いたいと言っていると元樹が
「じゃあ、家に晩飯作りに来てよ!」
と言った。
嬉しかった。
元樹の部屋に行きカレーを作り一緒に食べた。そのあと雰囲気になりセックスした。一緒にお風呂に入り、たくさん話した…
どんどん元樹を好きになっていくのがわかった。
平日だったから帰る支度をして
「今日はありがとう。ごめんな!急にお邪魔しちゃって」
と席を立つと元樹が抱きしめてきた。私は小さな声で 帰りたくない… と言った。元樹は いいよ と言ってくれた…


運命の人〜出会い〜の最初へ 運命の人〜出会い〜 0 運命の人〜出会い〜 2 運命の人〜出会い〜の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前