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筆さばき、色のとりどり
【歴史物 官能小説】

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筆さばき、色のとりどり-6

 嘉兵衛は、微かにひくつきを残す女体に乗り、入ったままの男根に纏わり付く襞の感触を楽しんでいた。やがて、お絹が悦楽の彼岸から戻ってくると、また、ゆっくりと、じっくりと、肉茎の繰り出しを始めた。

「……ああ、……ああ、……ああ、……ああああ」

快楽の熾火が嘉兵衛の魔羅という鞴(ふいご)で燃え上がる。

「お絹。……おなごはええなあ。何度でも極楽へ舞い上がることがでける。男は出したらお終いや。もう一度気持ちようなりたかったら、またおっ勃つしかない。不公平なこっちゃ。……神さんに文句をつけとうなるわ。ははは」

嘉兵衛の軽口も、お絹の耳には半分しか届いていなかった。彼女の意識は、ほとんど下半身の愉悦に向いているのだ。男がまた、そろりそろりとしか腰を遣わないので、自分から尻をせり上げている。

「ああ…………。旦那様……。後生ですから、もそっと速く……」

お絹が懇願しても、嘉兵衛の亀頭は膣襞を亀の歩みで擦るのみ……。彼女は、よっぽど「自分が上になります」と申し出て、思う存分、腰を振りたかった。だが、そんなはしたないことは到底言い出せない。嘉兵衛の、まったりとした腰遣いに付き合うほかなかった。

 しかし、嘉兵衛が魔羅を深く押し込んだまま、「の」の字を書くように腰を動かし始めると、子宮(こつぼ)の奥から、快味が湯のように湧いてきた。亀頭が絵筆のように子宮の入り口付近をなぞる。手習いのように「の」の字を何度も書く。

「……うっ………………」

喜悦による眉間の皺がお絹に現れる。魔羅の抜き差しだけが心地よさを生むのではないことを彼女は知った。まだるっこいが、着実に快味の湯は、こんこんと湧いている。
 そして、深く挿入したまま、嘉兵衛が怒張をさらに押し込む動作を始めた。突くのではなく、ぐっ、ぐっ、と押し込んでくる。お絹の腰から尻に手を回し、臀部を引き上げるようにして、嘉兵衛は結合を強くする。

「んんんーーーー。……ああっ」

お絹の膣口がやや上を向いた格好になり、ズップリ嵌まった肉竿が、さらに食い込む。嘉兵衛は腰の重みを魔羅に乗せて打ち付け始めた。痩身ではあるが、巧みに怒張へ体重を集めている。その重い打ち込みに、お絹の子宮は揺さぶられた。揺さぶられ続けた。

「ああーーーーー、……ああーーーーー、…………ああーーーーーーー」

湧いていた快味が、今度は熱さを増し、沸き始めた。煮え始めた。

「あああ〜〜〜〜〜、……あああ〜〜〜〜〜〜〜。……あああああ〜〜〜〜〜〜〜〜」

そして、嘉兵衛が激しく腰を打ち付けると、お絹の膣襞は、ここぞとばかりに魔羅に絡みつき、ひっしとしがみつき、「逝き」への階(きざはし)を駆け上った。
昇りきったところで、叫びが口をついて出る。

「くあああああああ〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜っ!」

濃厚な快味が噴出すると同時に、お絹は身体が浮いたように感じた。目の前に極彩色の織物が広がった。

(ああ……、なんて綺麗な友禅……)

お絹は幻の友禅染を見た。が、それもほんの束の間。視界は暗転し、彼女は自分が瞼を閉じていることに気づいた。
 目を開けると、自分を覗き込んでいる嘉兵衛の顔があった。八分の余裕と二分の気遣いがその顔にはあった。

「お絹。……大丈夫かいな」

問われて彼女は両手で顔を覆った。

「なんか……、私……、大仰に気をやってしまったみたい……」

「それならおあいこや。わしも盛大に精を漏らしてしもうたわ。……もっとも、おまえの中ではのうて外に出したけどな」

お絹が自分の腹を見ると、確かに精液がそこにあった。量は少なかったが、老人のものにしてはかなり濃かった。

(まるで、糸目糊みたい……)

お絹が思っていると、嘉兵衛が枕紙でドロリとした精液を拭い取った。

「ものごっつ久しぶりに出したもんやさかい濃いこと濃いこと……」彼も笑っていた。そして、萎れた男根を見て、「もういっぺん生き返るとええんやがなあ。……お絹、口で奉仕してみてくれへんか?」

精液と愛液に濡れそぼった陰茎を咥えてくれと言われ、お絹は戸惑った。が、

「もういっぺんピンシャンとなったら、今度はお絹に上になってもらおう。好きに腰を振ってかまわん。そやから、……な? その口で……」

念を押され、お絹は半身を起こした。そして、枕紙で陰茎を軽く拭った。

「大恩ある旦那様には逆らえません。……奉仕させていただきます」

「大恩とは大げさな……」

嘉兵衛は笑いながら、ゆったりと仰向けになって股を開いた。お絹は、その股の間に割り込むようにして上半身を屈めると、弛緩した陰茎を口に含んだ。
 精液の残滓の味が少ししたが、お絹は柔らかい亀頭を舌でゆっくりと転がした。
 鈴口がやや張りを帯びると、彼女は一旦口を離し、男根全体を舐めた。陰嚢も少し吸ってみた。そしてまた亀頭を咥えて舌を遊ばせていると、嘉兵衛の分身は芯が通り、太さ、長さが増してきた。

「おお……、お絹。その調子や」

丹念な口戯が功を奏し、嘉兵衛の魔羅は、やがて見事に息を吹き返した。


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