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ひこうき雲
【SM 官能小説】

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(その1)-7

初めてのAVを撮ってから一年後のある夏の日… 私は二十五歳だった…。

喫茶店で向かい合った髭のイチムラが額に汗をかきながら甘いチョコレートパフェを食べなが
ら言う。けっこう売れたんだ、ノリちゃんの初ものビデオ。とても新人とは思えないくらいの
演技だし、あれのときのノリちゃんの素人っぽい色気なんて新鮮だったぜ。
私の素人っぽい色気っていったい何なのかよくわからない。私は昔からかわいい女とは言われ
ていたが男みたいな性格だったから、自分の色気と言われると変にくすぐられる感じなのだ。

イチムラが次のAVの出演の話をした。AV女優として本格デビューなんていいねと、唇の端
にチョコをつけたイチムラが私を持ち上げる。彼にのせられた私は、まんざらその気がないわ
けでもなかった。

今度は人妻ものだった。ええっー、どうして高校生役からいきなり人妻役なのよ。いやいや、
人妻と言っても、このタイトル見てくれよ、幼な妻って書いてあるだろう。「幼な妻 夜這い
悶絶」あいかわらずつまらないタイトルだ。夫とのセックスに充たされない若妻が義父とセッ
クスをするという、どこにでもありそうなストーリーだった。

今度の相手の男は白髪の初老の痩せた男だった。色白の男は、年齢のわりには若く見え、女方
の歌舞伎俳優みたいな面長の優男だった。AVでは常連の男役らしい。ビデオの打ち合わせの
ときはニコニコと笑み浮かべ、愛想がよかったが、撮影となるとこの男の本性なのか、一瞬に
して冷徹ないやらしさに満ちた顔に変身する。どこかで役者でもやっていたのだろうか。


撮影場所は、最初はマンションの一室。夫の出張中という設定で、充たされない幼な妻役の私
が下着姿でオナニーをするシーンだった。カメラを抱えたイチムラと手伝いのいつもの若い男
の子、それに相手役の男に眺められながらのオナニーなんて、まったく気分が乗らない。無理
しなくていいから、いつもノリちゃんがやっている雰囲気でいいよと、イチムラが笑った。
私がいつもオナニーをやっているみたいに言うイチムラの言葉にあいかわらずムッとするが、
真面目そうな手伝いの男の子の前だと、何となくその気になってしまう自分が不思議だった。
そう思いながらも、もちろんイクわけじゃない。


次のシーンは郊外の廃業した古い和風旅館だった。幼な妻役の私は相手役の男の寝室に誘われ、
後ろ手に縄で縛られた姿でフェラチオを強要されるシーンから始まった。

縛るなんていやだわ。大丈夫だよ、手首だけだから。ちょっと雰囲気を出したいのさ。どうし
て縛ったら雰囲気がでるのか理解できないが、少なくともSMビデオというわけではないよう
だ。
別に男のペニスにこだわるわけではないけど、細くも太くもなく、のっぺりとした包皮と薄ピ
ンク色にてらてらとした光沢をもった特徴のないペニスに、私は相手の男の顔をつい重ねてし
まう。思わず咥えて歯で噛んでみたくなるペニスだった。

私のフェラチオでほんとうに興奮した義父役の男は、飢えた獣のようにゆっくりと私の体を
背後から包み込んだ。びっくりするほど堅くなったペニスを見ると、フェラチオだけで興奮す
る男が単細胞のつまらない男に見えてくる。前回は最初からゴム付きだったが、今回は生入れ
で始まる。ええっー、嫌だわ、生入れなんて。聞いていないわ。大丈夫だよ、途中でゴム付き
にするから、とイチムラが言うと相手役の男は目くばせをしながら頷いた。



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