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LOVE AFFAIR
【アイドル/芸能人 官能小説】

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13.愛の中にある幾許かの狂気-4

 そうしている間にまた一つボールが菊門を広げて抜け出ていった。
「チョロっと漏れちゃってんなぁ? 一応、きれいな色してるぜ? これが真っ茶色の汁だったら幻滅だったよなぁ……、まあ、この先はわかんねぇけどな」
 背後から健介が冷酷に解説してくる。悠花は強引に唇にこすり付けられる亀頭に顔をしかめてうまく話せないながら、
「んあっ……、ぬ……、う……。ん……やめてっ。……む、……引いちゃだめっ!!」
 と、前を向かされたまま片手を巡らせて、引かれる性具を必死に探す。
「じゃ、さっさとイカせてやれよ? ほら、早くしなきゃ、間に合わないぜ?」
 伸びる紐が更に引かれようとするのを菊門に感じて、
「ぬぅっ!」
 苛立ったような一声を漏らした後、唇に押し付けられていた亀頭を口内に導いていく。ジュルッ、チュパッと音が自分にも聞こえる。それでも悠花は、どう揶揄されたって構わない、と考えうる限りイヤラしいしゃぶり方を男茎に与えた。
「おぉ、やりゃできるじゃねぇか。いいぜぇ、発射できそうな感じになってきた」
「んんっ……、んんっ……。……んーっ!!」
 小鼻を膨らませて髪が揺れるほど頭を前後させて慈しむが、一個、また一個とボールが抜け出る度に男茎を咥えながら叫んでしまう。ボールと一緒に出た薬液が菊門から桃割れ、脚と伝って膝まで滴り落ちるのを肌に感じ、床を汚しているのが視界に入っていた。
(は、早く……)
「……っ、く、……あと何個だっけ?」
 焦りの中、必死に男茎を愛しむ悠花を尻目に、熱っぽい竜二の声が聞こえてくる。
「さぁ? 何個付いてんのかわかんねぇ」
 と、今までゆっくり引いていたリングが、急にグイッと引かれてボールが一つ引き出される。
 ブブッ……!
「んんーっ!!」
 叫ぶ悠花を裏切るように、膝立ちのために垂れ落ちたスカートの中で湿潤の放屁が起こる。
「ぎゃはっ! 屁こいちゃったぁ? 悠花サマァ?」
 嘲笑を放ったが、竜二はとてもファンには見せられない悠花の痴態に、男茎へ射精の畝りが一気に迫ってくるのを感じた。口の中で男茎の動きにその予兆を感じて、悠花は再び幹を握り扱きながら唾液の音を立てて頭を前後させる。
「……じゃ、そろそろ出してやるよ……」
 射精が近くなって興奮に息を喘がせている竜二が、悠花待望の言葉を吐いてきた。
 だが――、
「顔にぶっかけてやる」
 すぐ後に聞こえてきた言葉に悠花は驚愕した。男茎を咥えたまま、竜二を涙目で見上げて首を横に振る。
「けけっ……、村本に『顔はダメ』って必死だったもんなぁ……。そのキレイな顔にザーメンぶっかけられるの、プライドの高い芸能人サマは絶対イヤなんだろぉ?」
 竜二はかぶりを振る悠花の頭を掴んで止めて、自分の方を向けさせてくる。悠花は男茎を吐き出すと、縋るように幹を握ったまま見上げて、
「お願い……、顔……、か、顔には出さないで」
 と懇願した。
「そのキレイな顔、俺のザーメンで思いっきり汚してやるからよぉ? イヤラしいフェラのおかげで、二発目もメチャクチャ出そうだぜ?」
「いやっ……、か、お……、やだ……、……うあっ!!」
 グルルルルッ……。
 大きな轟鳴がミニワンピースから聞こえてきた。これまでで最も大きな波が悠花の腹の中を襲ってくる。薬液の栓となっていた体内のボールはかなり数が減っていた。括約筋を力んでも、先ほどまでに比べてあまりにも頼りない。無常にもそこへ健介がリングを引っ張ってくる。
「やめ、や、やめてっ!!」
 男茎を握ったまま、背を反らし天を仰いで悠花は絶叫した。
「おら、もうギリギリなんだろ? 顔でザーメン浴びたらトイレにいかせてやるよ? 早くしないと、そんな格好で浣腸噴射しちゃうことになるぜぇ?」
 熱に魘されたような表情で口をパクパクとさせた悠花は、しばらくすると逆にガックリとうな垂れて、消え入りそうな声で、
「ひ、……っぱらないで……。す、するから」
 と言った。
「あぁ? 聞こえねぇ」
 顔を隠すことを許さない竜二が、また悠花の頭をグイッと上げ、その憂嘆の美貌を晒させてくる。その激しい動きは悠花の菊門の負担になった。
「……顔で、するからっ! お願いっ、引っ張らないでっ!!」
 観念して叫んだ悠花は、顔を汚される方を選んだ。ティーンモデルの時から持て囃され、ここまで活躍の場を広げたのも、ただスタイルが良いだけだはない。キュートな顔立ちを好む者も、セクシーな顔立ちを好む者も、どちらも魅了して止まないそのどちらにも変容可能な美貌があってこその飛躍だった。悠花にだって驕慢ではなくとも、人気モデル、人気芸能人であらしめる己の顔だちに自負がある。だからこそ村本に渇望されても必死に拒んだのだ。しかしまさかこれまで遭うとは思ってもみなかった直腸への虐遇から逃れるためには、この生得の宝を捧げるしかなかった。
「よっし。じゃ、自分で扱いてザーメン浴びろ」
 そんな決死の覚悟を果たした悠花に、竜二は更に屈辱の行為を求めてくる。


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