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LOVE AFFAIR
【アイドル/芸能人 官能小説】

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13.愛の中にある幾許かの狂気-2

 瞳を開けて涙に歪み揺れる視界の中にバゼットが浮かんでくる。許さなくていいから、と言葉を継ごうとした悠花はバゼットが竜二に背後から犯されている自分を赤く充血した妖しい瞳で見つめてきているのを見た。見たことのない瞳だった。年が離れた恋人として、時には頼もしく、時には慈愛に満ちていたバゼットが、こおばった顔つきで憐憫でも蔑みでもない表情で悠花を見てきているのがわかった。
「ぎゃはっ、社長さん。チンポ勃っちまってるじゃねえかよぉ? 彼女が犯されてるの見て興奮しちまったんだ?」
 竜二が大きな声で嘲ってくると、ぐうっ、とバゼットが呻いて身を小さく丸めようとする。だが膝を丸めても、ズボンの股間が尖り、ダークベージュの生地に色濃く染みが広がっているのが悠花にも見えた。
「バ、バゼ……」
「や、やめてくれっ!」
 悠花が何か言おうとするのを制して叫ぶバゼットだったが、目の前の悠花の被虐の美景から目を逸らすことができず、怯える小動物のように細かく震えていた。
「んじゃ、もっとよーく見せてやるよ」
 竜二が背後から悠花の片脚を抱え上げてソファの肘掛の上に乗せると、更に腰を押し出して悠花の体をバゼットの方へ寄せさせる。
「あっ……、やっ、バゼ……、見ないでっ!」
 悠花の体はソファに半身が乗りあがるようになり、バゼットの視界上空すぐに、竜二の男茎が突き刺さっている場所が丸見えになった。バゼットも屈辱と羞恥を感じているに違いないのに、その顔を逸らすことなく、潤んだ瞳で悠花をずっと見上げてくる。
「じゃぁ、社長さん。彼女のハメ姿、思う存分見てやってくれよ」
 と、竜二が背後から強烈なピストンを開始し始めた。お尻に鳴る音の隙間に、接合部から跳ねる湿音が悠花にも聞こえてきた。すぐ近くのバゼットにはそれがよりハッキリ聞こえているだろう。
「あっ……、はっ……、なんで? ……あぁっ!」
 その灼け付くような視線を接合部に感じながら、男茎を締め上げ愛液を亀頭に浴びせかけていた。他の男に犯される詳細をバゼットに見られているのに、体が更に疼き、その裏切りの男茎を求めてしまうのだ。
「なんで? もクソもねぇよ? チンポなら何でも感じるクソマンコだからじゃね?」
 悠花の混乱を加速させるように竜二が罵ってくる。
「やんっ……、ち、ちがうっ! そんなんじゃないっ!!」
 絶対に認めたくない形容だった。それを受け入れてしまっては、モデル、芸能人としてだけではない、女としての矜持も失ってしまう。
「あ? じゃ、チンポ抜いてやろうか? 抜いたらまた、ブシュッてやっちまうんだろ?」
「んあっ……、ちょ、だめ……。だめだめだめ……」
 竜二の背後からのピストンに、再び悠花の尿道に歓喜の汁が溜まってきているのを、もう嫌というほど知らされた下腹部の甘い痛みで察知していた。この体位で抜かれては、バゼットをまた直撃してしまう。
「なら我慢してみろよ? なぁ?」
 竜二は全身に汗の滴を浮かべながら、手綱であった腕から両肩に手を回すと、腰を打ち出すタイミングで肩をグイッと引いて、より深く悠花を貫いてくる。
「ひゃあっ!! あっ、ふぁ……、だめ、来るっ……」
 途端に悠花は全身を痙攣させた。竜二の目にも、バゼットの目にも絶頂に達したことを到底取り繕えない姿を晒した。そのタイミングに合わせるように、男茎が花園から引き抜かれると、ズポッと音がしたかのような感覚の直後に尿道からバゼットに向かって潮が飛ぶ。尿道に滞留していた潮は一本の奔流となって、バゼットの頬を直撃した。まるで頭から水をかぶったようにバゼットの顔が悠花の汁びたしになる。
「ほらな? 全然我慢できねぇじゃん。カレシ以外のチンポでハメ潮ぶちまけやがって」
 手を離すと悠花は膝が折れてバゼットの体の上に額を付いて崩れ落ちた。額にバゼットのジャケットに染み込んだ自分の潮のしっとりとした感触がある。しかし悲嘆にも絶望にも浸っている暇は無かった。バゼットの目の前で絶頂に達し、潮をかけてしまったショックに息を喘がせていた悠花だったが、男茎が体の中から去ると入れ替わるように腹の中に轟く音が渦巻いてきた。少しでも油断すると鈍痛を癒すために押し出そうとされる薬液が閉ざされた門へと押し寄せてくる。
「ナイフ貸して」
 竜二が振り返り手を伸ばすと、健介が意図を察して竜二を煩わせることなく、自ら悠花の背後のビニールテープを切り両腕を解放した。
「どうすんの?」
「……しゃぶらせんだよ」
 潮を噴射する直前の膣圧に射精しそうになった男茎が、仁王立ちになった股間から屹立して脈動していた。健介に肩を掴まれ、悠花はソファから竜二の足元の床へ引き摺り下ろされる。小さな悲鳴を上げて床に転がされた悠花は、すぐにお尻をついた正座に起き上がり、身を折って両手で下腹を摩った。そうしなければ耐え難い鈍痛が下腹部を襲っていたからだ。額に悪寒の汗を滲ませながら苦悶するその先に竜二の足首が見えた。


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