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夜羽球の会
【調教 官能小説】

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嗜虐心-3

◆◆◆

 土下座をするような格好で頭を下げ、艶めかしい唇をタツミの汚れた運動シューズにつける。すると、その孔からニュルっと紅の舌が伸びてきて、靴の刺繍に沿って布地の表面を這い回る。
 佑香里にはずっとタツミの方を見ておくように命令したため、大切そうに手で抱えた靴を必死に舐め回しながらも、少し充血した涙の跡が残る大きな目はタツミの顔を上目遣いで見つめている。
 常にタツミの機嫌を伺いながら媚びを売っているその卑しい姿に、美しい女を無理矢理貶めているという快感は麻薬のようにタツミの脳髄を荒らしまわっていた。

 ペチャペチャと唾液のついた舌が靴を舐める音がする。時々キスをはさんで、まるでご奉仕でもするように靴が舐めあげられていく。佑香里の前かがみの角度だと全体は見えないが、半ズボンから伸びた光る太ももを横から眺めていると、また下半身がうずきだした。
 この肉厚な真っ白の太ももを、どうにかして汚して、痛めつけて、調教してやりたいな。実においしそうなその脚を凝視しながら、タツミは舌なめずりをした。

 タツミの顔を見つめ続けている佑香里は、そのねっとりとした視線に気が付いたようで、少し恥ずかしそうな表情になって靴から唇を離した。
「あの、私の脚がお気になられますか……。脚も使って、何かご奉仕いたしましょうか」
 自分から男の関心事に気付いて申し出るとは、これはよく躾られた奴隷だな、とタツミは感心した。会員の誰かがこういう風に調教したのだろうか。
 正直、その申し出は手招きするほど魅力的だった。今すぐ太ももに手を這わせて、そのムチムチな触感、スベスベの肌触り、モチモチのみずみずしさを堪能したいところだった。しかし、そこをさらにぐっと抑え、佑香里をいじめる方法を模索する。

「脚? そのぶっとくて醜い丸太のことか?」
「えっ……」
 佑香里の顔が曇った。これはいけるかもしれない。
「これだこれ」
 唾液で少し湿った靴が伸びて、佑香里の太ももの上面を踏みつけた。
「この脂肪にまみれてぶよぶよになっただらしない肉丸太のことを言ってるんだろ?」
 踏みつけにされた自分の太ももを少し見つめて、佑香里の顔が歪んだ。これは効くな。言葉責めは有効なようだ。目尻の筋肉が一瞬収縮して、悲しげな表情になったのをタツミは見逃さなかった。
「は、はい……この、ま、丸太のことです……」
「なんだ、その丸太を俺にいじめてほしいのか?」
「えっ、あの……」
 しばらくの沈黙。佑香里としては、タツミが求めているものを察知して自分から奉仕を申し出たつもりなのだが、タツミの言い方だと、まるで佑香里の方が脚を責めてほしいと思っていて、タツミにねだっているかのようである。もちろん、佑香里もタツミの意地悪には気が付いている。ここでそれを否定してしまいと、タツミは自分の脚で楽しむことができなくなり、また機嫌を損ねてしまうかもしれない。そう佑香里は懸念して、タツミの言うことを肯定するしかないことに気が付いた。
「はい……そうです。ご主人様に、この丸太をいじめていただきたいです……お願します……」

 少し悔しそうな表情にも見える。結構な美脚であるし、もしかしたら自分の脚に自信があったのかもしれない。それを丸太と馬鹿にされた挙句、いじめてくれと自分から頼むよう無言で強制されたのだ。悔しいと思っても当然だろう。
「仕方ないな、それじゃあ俺がその醜い丸太脚をいじめてやる。脚をまっすぐ伸ばして座れ」
「はい……」
 タツミは獲物が体勢を変えて、まっすぐ伸びていくのをじっと見つめていた。スラッと伸びた白い脚に、思わず唾を飲み込んだ。
「よ、よし、それじゃあたっぷりいじめてやるからな」
「はい、お願いします……」



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