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生命の木〜少女愛者の苦悩
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アルコール-2

 金曜日、緑川は同僚たちと街で飲んで帰宅した。この三日間、少女には会わなかったのである。少女の下着を手放すことはなかったが、多分に犯罪に関わるような少女との付き合いから離れ、ズザンナに気持ちを告げることに集中できるすがしさを緑川は感じた。同僚との飲み会で下品な会話をすることは控えていたから、緑川は少女との関係を口に出さずに済んでいた。
 少女と過ごす夜はいつもほとんど記憶がない。そこで狂ったことが進んでいるのは事実である。しかし、もし酒を飲まなかったとして、緑川があの少女に今より良いことでもしてやれたのか。何もできず、関係さえ生まれなかったに違いない。そして少女の境遇はそのままだ。出会わない方が良かったとは、他人事の発言である。緑川は、すっきりと納得のいかぬ複雑な気分だった。少女の親がこれを知ったら自分は犯罪者として捕まるだろう。ただしその時には親を告訴して、少女を幾分か救うこともできるかもしれない。それも少女の方から翻って、緑川を訴えに出たなら何にもならない。そしてそういうことは、世間を見ても充分ありうることだった。
 ワインを開けた緑川は、これまでに少女が残していった物を並べてみた。普通、女の子にとっては汚物であるそれらの品々が、光彩を放って緑川の男の欠損に改めて刺激を与えた。これを手放せる自信が緑川にはなかった。ズザンナに同じものを求めるずぼらさもまた、自分にないだろうし、あってはならないと思った。だからこの「汚物」は自分の一部にとって宝であり、少女はその金の卵を産む鶏ですらあると緑川は捉えざるを得なかった。
 本当はこんなものより、少女本人を求めて良いはずであったが、その時の記憶のない緑川であってみれば、どうにも致し方がないことだった。
 ズザンナに渡す手紙はもう出来ていた。酔った緑川は、夜中にそれをとなりのポストに入れてしまった。それからインターネットのサイトを閲覧した。緑川は座ったまま、それらのサイトの夢を見ていた。

 ズザンナに宛てた手紙と休日という意識があったからだろう。呼び鈴が鳴ったとき緑川は、日曜礼拝へのズザンナの誘いだと思って、慌てて起きて戸を開けた。立っていたのは少女だった。約束の土曜日だった。
 一瞬混乱した緑川が起き抜けなのを見て取って、少女はにこっとほほえんだ。そして自分から部屋に上がってきた。少女の手提げにはワインが二本入っていた。
 緑川の部屋には、きのうのまま少女の汚れた服が並んでいた。少女はそれを見ても全く驚かなかった。それどころか、その場で着ているものをどんどん脱ぎだした。オレンジ色のカチューシャはつけたまま、裸の少女は立っている緑川に近づき、緑川に抱きついた。少女の茶色の髪が油でつややかだった。少女は横になった。そして、おじさんの言ったとおり、あれからお風呂に入らなかったよと言った。やはり記憶にはない言葉だった。
 少女は膝を立てて緑川を導いた。嗅いでと言ったが、緑川は少女を抱え、膝に抱いた。立ちのぼる強いにおいに温かく包まれた緑川は、少女の僅かに開いた唇に顔を近づけた。その唇がそれたと思ったら、少女が左耳に噛み付いた。あっと叫んで緑川は身を引いた。少女は、真面目なおじさんは怖いから嫌だと耳元で言い、立ち上がるとワインを一本開けて、瓶を口につけ飲んだ。緑川のところへ戻った少女は、また飲んだかと思われたが、今度は口を緑川の口に当てて、中のものを流し込んだ。何度かそれを繰り返すうち、少女は自分に酔いが回ってきた。
 突然少女は緑川を突き飛ばした。倒れた緑川に少女は背を向けて、嗅いでと言った恥ずかしさを乱暴に変えて果たした。そして冷たい手が緑川のズボンに入った途端、緑川は激しい痛みを感じた。何のためらいもなく力一杯握っているらしい。
 緑川は思い切り少女に息を吹きこんだ。息はすぐ中で閊えたが、もっと力を入れると、奥が開いて入っていった。初めての感覚に少女は声を上げた。力を緩めた少女を引き剥がした緑川は、背中から誇らかに少女の中へ踏み込んだ。今度は詰まったような声を出して、少女は緑川にされるままにしていた。緑川はその姿勢でワインを瓶から片手で飲んだ。
 酔ってきた緑川はこの行為に慣れを感じた。いつものことだと思い出す感じがあった。当たり前のように緑川は少女の中でし終えると、少女を仰向けに返してまた続けた。少女は片腕を上げて目のあたりを隠していた。
 ふと涼風が吹いてきた。少女の体臭と違う爽やかな空気に緑川がそちらを向いたとき、玄関口に立って見ているズザンナの姿が目に入った。ドアを閉めていなかったのである。手には、昨日ポストに入れた緑川の手紙があった。
 緑川は少女を置いてズザンナの方へ走り寄った。何も穿いていないことなど忘れていた。ズザンナは眉をひそめた笑顔のような表情をしたまま、外に出てバタンとドアを閉めた。


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