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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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菫、走る-1

「お待たせー」

長谷川家付近の公園で、樹に背中を預け、絆を待つ私。
 小走りでそう言い放ち、私の元へ駆け寄って来る彼。

私も彼が大好き。だから今度は、こっちが彼の家へ足を運び、一緒に登校しようと
 誘った。
 彼が私の家へ来た時は、普通にインターホンを鳴らし、私を呼んだけど。
 私は事前に、待ち合わせしようと打ち合わせる、と言う手段に出る。
 何故ならば彼の家族に、と言うよりオバサンに会いたくないから。
 玄関で顔合わせ何てしたら、色々と気まずいだろうし…。

「っ!…」

彼と肩を合わせ、落ち着いたトコで、私は黙って彼の手を握った。
 大きくて暖かい、薄い上着を着たような感じ。
 彼も行き成りの事で、口をポカーンと開けた物の、すぐに理解し軽く笑みを浮かべる。

「絆の手、暖かぁい♪」
「君の手も、柔らかくて可愛い♪」

そう言葉を掛け合い、お互い頬を染める、熟された林檎のように赤く。
 この前被害に遭ってたストーカー事件によって、彼の男らしい頼りがいのある一面を
 目の当たりに出来、私はより一層彼を愛おしく想えた。

「はぁーー」
「どうしたの?」

学校までの中間地点を知らせる公園が見えてきた所で、眉を潜め歩道に視線を置く彼。
 何か悩み事でもあるのか?

「やっぱ、現実には逆らえないよね…。」

意味深な言い草、私は頭上に?マークを浮かばせ、どういう事か追及すると。
 どうやら昨日病院に呼び出され、先生から、大分体が弱まっている例の持病で入院し
 そこで生涯を終える日が近まって来た。と告げられたそうで。

急に、瓦礫に下敷きにされたような重い空気が圧し掛かり、今の眩しい青空とは対照的
 と、暗いムードな私達。

「でもっ!僕は挫けないよ、だからと言って人生を投げやりにして良い訳じゃない!」
「絆…」

彼なりに、自身へ定められた運命に目を背けず、その弱弱しい心に鞭を打ち、頑張っている…、変わったな、そう最近薄々感じ始めた。

「有難う絆、私の為に…。でも辛くてどうしょうもない時は無理しないでね、私が
 ついてるからね…。」
「杏……、うん、分かった。」

これで少しは暗い空気に花でも添えれたか、でもまだ不完全。そこで責任を感じた彼が
 話を切り替え、口調も元気よくし他愛もない会話を口にする。

「所でさぁっ!最近はどう!?君の周りで変わった事はない?」

変わった事とは無論この前のストーカーの件についてだ。
 彼が心配するも本当にあれ以来、不審者等を目にする事は無い。
 ただ、私の身近で変わった事があったのは、当らずとも遠からずで。

「私にはないけど、菫が…。」
「え?御園サンが、どうしたの?」

最近、友人の様子が可笑しい事を告げる。私の事ではないにも関わらず心配してくれる彼
そんな優しい彼も大好きだ。

「実は……。」



 


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