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愛しているから
【青春 恋愛小説】

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意外な強敵-3

「はい、んじゃ次は誰?」


腕組みしてニコニコする州作さんの前にやって来たのは、本間さん。


「こんにちは、州作さん」


「おお、江里ちゃん、久しぶりだね」


州作さんは目を細めて、本間さんの頭を優しく撫でた。


二人は、歩仁内繋がりで面識があるようで、ごく自然に頭を撫でるその仕草は、まるで本当の兄妹のように見えた。


本間さんの黒髪ストレートのセミロングは、ツルツルと艶やかに輝いていて、撫でると気持ちがよさそう。


……ってか、そこまでしちゃっていいの?


確かに名前で呼び合うくらいだから、本間さんが歩仁内家と家族ぐるみで仲良くしているのかもしれない。


だけど、兄弟だからって自分の彼女に馴れ馴れしく触るのは、嫌じゃないのかな。


俺には姉しかいないから、わからないけど……。


こっそり歩仁内の姿を見やれば、奴はそんな二人のやり取りも気にしちゃいないようで、皆の荷物を車に黙々積んでいた。


ふーん、歩仁内は平気なんだ。


そんな奴の様子を見て、やっぱりさっきの胸騒ぎは単なる俺の取り越し苦労だったのでは、という気持ちが強くなる。


だって、州作さんが本当にチャラい女好きなら、さっきの振る舞いを目の当たりにしたら、歩仁内は血相変えて引き剥がすはず。


それをしないで、スルーするってことは、州作さんは誰にでも馴れ馴れ……いや、フレンドリーなキャラってのをわかっているからだろう。


何とかそう思い込んだ俺は、それでも燻ったままの胸騒ぎを押し隠して、州作さんに向かって頭を下げた。






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