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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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僕だって!-5

「来てしまった…」

用事があると加藤君達に言い残し、早めに部室を抜け出し、杏の家の前に立っていた。
 ガラーンとした家、ボー然と二階を意味も無く眺める僕。
 彼女の事が気になり、家にまで押し掛けた、は良いけどどうしたものだが。彼女に
 もう一度聞いてみるか、でも答えはきっと同じ、それでも!大好きな人が苦しんでるのに黙ってなんていられない。

駄目元でもう一度杏から話を聞こうと、インターホンに歩みより、何気なく横に目をやると、土の上に謎の黒い塊のような物が。

「?何だ…」

インターホンに触れる前に、その物体が気になり近寄ると。

「!!…」

その物体の正体が解明した時、背筋がゾーとした。
 カラスだ、腹を鋭利な刃物で刺され失血死したカラスの死骸が一羽。

どうしてこんな物が、と言うか杏の家に…。
 全身が凍りつき、そんな得体の知れない物に、視線を置き続けていると。

「絆君っ?」
「!!!」

さっきよりも激しく驚き、背後から耳にするハツラツとした声の方へ振り向くと。

「お、オバサン…」

顔をポカーンとさせ、こちらを見つめる杏の母、手には膨れたマイバックが。

「あぁ、やっぱり、何してるのこんな所で、ビックリしたわぁ、不審者かと思ったよ」
「スミマセン…」
「何か用?杏だったら部活だと思うけど」

部活、果たしてそうだろうか?あれだけ元気の無い人が、気合を入れてラケットを触れる
のだろうか。
 僕はここへ来た目的を素直に話す事に。

「何だか最近彼女の様子が可笑しいんです、一人でいる事が多かったり、僕等の誘いも
 断ってきて、何かあったんじゃないかって心配で……。」
「まぁ態々有難うねぇ、ウチでもそうなのよ、暗い顔して昨日お父さんがお寿司を買ってきてくれたのにヒャッホーのヒャ文字も出ないし。」
「何かご存知ありませんか?」
「そぅーは言ってもねぇ……ん?キャ!何よこれっ!!」

会話をしつつゆっくりと玄関への階段を昇り、オバサンも同じく何気なく横に振り向き
 例の不気味な死骸を目にし。

「解りません、僕もさっき見かけて」
「……そういや最近無言電話が掛かってくるのよそれも深夜に。」
「えっ!?」

死骸を見た衝撃で気になる事を思い出したオバサン、無言電話だと?

「一緒に買い物に行く時も、妙にビクビクと後ろを気にしたりして…」
「……」

これは一体どういう事だ、最近の彼女と何か関係あるのか…


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