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世界一の夫婦
【その他 官能小説】

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世界一の夫婦-3

4.博の話
 博は、静子の舌の上で、クチュクチュと嬲られる亀頭の疼きを楽しんでいた。
 暖かい静子の口中で、雁首にジクジクと沸いてくる快感に身を委ねていると、結婚前のことが思い出される。
 
 静子と結婚する前に、博にはガールフレンドがいた。週に一度か、二週に一度の割合で、交わりを重ねていた。
 いつも決まって博が先に達してしまい、女は精液を膣から漏らしながら、萎んだ男根を責め立てた。博はそのことで、女に引け目を感じていた。

 ある夜、情事の済んだ後の女の一言が、二人の仲を決定的に駄目にした。
「博、貴方のペニスは、短小なのよ」

 博は悩んだ。雑誌には色々なペニス増強器具の宣伝が出ているが、真空器具で吸った程度で、性器が大きくなるとは、思えなかった。
 ポルノ写真の男性性器は、確かに立派だが、あれが標準という訳ではあるまい。
 博は、自分の男根がそれほどみすぼらしいものとは思っていなかったが、すっかり自信を失ってしまった。

 ある日、神保町の本屋で見かけた、高橋 鉄著の「性感の神秘」は、博に天の啓示を与えた。デカイばかりが能じゃない、・・・博は自分の性に対する無知ぶりを、思い知った。

 博は自分の男根が、特に短小だとは思わなかったが、仮に短小だったと仮定をして、シナリオを想定した。その場合、性交体位は、座位が最適と思われた。

 女性各部位の性感帯には、個人差があり、それを知るには、それなりの経験が必要になるが、クリトリスは共通して最も感度が高いとされていた。

 座位ならば、女性の体重が集中して股間に掛かり、クリトリスと恥骨がを密着する。
 男根の挿入も深くなる。
 女性の尻を左右から挟むことによって、膣と男根の摩擦も強くなる。

 シナリオに従って、オナニーをしながらイメージ・トレーニングを行った。
 かねて想いを寄せていた静子が、どうも彼氏と別れたことを知ると、機を逃さず、攻勢に出た。

5. 
 思い通りに交際が進み、やがて運命の夜がやってきた。
 神宮外苑の木立でキスをした後、暫く抱擁と愛撫を続け、静子に性感の沸くのを待った。
 静子は、博の誘いに応じて、近くのラブホテルに入った。

 静子を裸にすると、かねてシナリオを作り、イメージトレーニングをした通りに静子を座位の体位で責めた。

 静子の体重の掛かったクリトリスを、博の恥骨は突き上げ、くじり、捏ねた。静子は、博のヨガリ声に応じて声を上げ、歓喜した。
「静子さん、凄い、君のオマンコは世界一だ」
「博さんのペニスだって、最高よ」

 静子に最高のペニスといわれて、例えヨガリ声の誇張だとしても、悪い気はしない。博は本気で燃えた。
 亀頭の先に子宮を捉えると、男根に気を込めて、クリクリと突き上げた。
 静子の絶頂を感じると、男根は怒張の限界を超えて子宮を突き上げ、鈴口からは、博の想いのたけを込めた愛液が、子宮に降り注いだ。

 二人は同時にオルガスム迎えた。

「静子さん、僕と結婚してください」
 未だ、博の股の上で、男根に貫かれたまま陶然と余韻に浸っていた静子は、真っ白な脳の中で、漸くその意味を悟ると
「はい」と答えて、博の胸に顔を埋めた。


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