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Twin's Story 「Chocolate Time」
【兄妹相姦 官能小説】

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秘密の恋人-9

 ケンジの胸に顔を埋めたまま、マユミは静かに言った。「ケン兄は、どんなポジションが好きなの?」
「え? ポ、ポジション?」
「そう。最初は向かい合って、その次はあたしが上で騎乗位……だっけ? それにさっきの後ろからの。どれが好きなの?」
「マユが相手なら、何でもいい」
「そうじゃなくて、やっぱり気持ち良さが違うんでしょ? ポジションが変われば」
「だから、オトコと言うのはだな、マユ、射精する時強烈な快感を感じるようにできていて、ポジションがどうあれ最終的に射精できれば単純にそれでいいわけで、」
 マユミが遮って言った。「じゃあ一人エッチでも同じって事?」
「えっ?」
「だって、そういう事なんでしょ? 射精しさえすれば気持ちいいんなら」
「そ、それは違う。違うぞ、マユ、お、俺はおまえを抱いてイくのと、一人で妄想して射精するのとでは感じ方が全然違う」
「いや、ケン兄、さっき言った事と矛盾してるから」

 ケンジは穏やかな口調で言った。「ほんとなんだ。マユ。俺、マユとエッチするようになって、本当の気持ち良さがわかったんだ」
「本当の気持ち良さ?」
「大好きな人の温もりだとか、吐息だとか、肌の柔らかさだとか匂いだとかを直接感じる気持ち良さ」
「大好きな人?」

「そう。マユ、おまえだ」
「ケン兄……」

「だから時には出さなくてもおまえを抱いているだけで心地よくて堪らない時もあるんだぞ」
「そっか、だからポジションはあんまり関係ないんだね」
「そういう事」ケンジはマユミをそっと抱きしめた。

「マユ、」
「なに?」
「俺がおまえに入っていく時、まだ痛いか?」
「ううん。もう痛みなんて全然感じないよ」
「そうなのか?」
「とっても気持ちいい。それだけしか感じない」
 ケンジは嬉しそうに笑った。「良かった。でもさ、俺、あれから毎晩おまえを抱いて、イかせてもらってるけど、」
「そうだね、今日で三日連続のエッチだね」
「おまえは、その、イ、イけてるのか?」
「うーん……。どういうのをイくって言うのかわからないけど、何か気持ち良さが自分でコントロールできなくなって、カラダの中から何か熱いモノが弾け出しちゃうような感じ……かな」
「そんな感じなんだ……」
「うん。ケン兄は?」
「俺? 俺は、急速に腰の辺りが痺れ始めて、その瞬間、カラダが浮いたような、どこかに持ってかれるような、そんな感じ」
「そうなんだ」

「オトコはさ、だいたいいつも射精すればそんな感じになれるけど、女のコはいつもそうってわけじゃないんだろ?」
「あたしもさっき初めてそんな感じになったんだけど、でもね、大好きなケン兄が一生懸命になってあたしの中で動いている、っていう事が、とっても気持ちいいんだよ。心理的な快感っていうかさ。それは初めての時から感じてた」
「そうなのか……。何だか、申し訳ないな……」
「どうして? あたし満足だよ。それに今日は、カラダの快感炸裂しちゃったからね」マユミは微笑んだ。
「マユ……」
「もうケン兄とのエッチは、心も身体もあたし病みつき」
「良かった……」ケンジはマユミの身体を優しく抱きしめた。「俺も、おまえの中にいる時は、心から癒されるし、イく時の快感も、一人でやってた時とは比べものにならないぐらい強烈なんだ」
「嬉しい」マユミもケンジを抱き返した腕に力を込めた。
「マユ……」

「あ!」
 マユミが小さく叫んだ。
「どうしたんだ?」
「ご、ごめん、ケン兄」
 マユミは身体を起こして、枕元のティッシュを慌てて数枚取ると、自分の秘部に当てた。
 ケンジも身体を起こした。「マユ?」
 マユミは恥ずかしげにケンジの顔を見た。「始まったみたい……」
「始まった? 何が?」
「今月の生理」
「生理……そ、そうか!」

 マユミは慌てて部屋を出た。そして二階のトイレに入っていった。

 マユミが部屋に戻ってきた時、ケンジはベッドの上に正座をしていた。
「マユ……」ケンジは泣きそうな顔で前に立ったマユミを見上げた。
「ど、どうしたの? ケン兄」マユミはベッドに腰掛けた。
「お、俺、おまえの中にずっとそのまま出してた」
「そうだね」
「おまえを妊娠させるかも知れない、なんて、考えてなかった……ごめん、マユ」ケンジはますます申し訳なさそうな目をした。
「結果オーライだよ」マユミは笑った。「って言うか、あたし、ちゃんと解ってたから。今は安全だって」
「解ってた?」
「だって、もうすぐ生理が来る頃だ、って知ってたもん」
「そ、それがどうして安全なんだ?」
「排卵が終わって、しばらくしてから生理までの間は妊娠しないんだよ」
「そうなのか? 初めて知った」
「今が丁度その時期だったってわけ」
 マユミは柔らかく微笑んだ。
「ごめん、マユ。そんな事何も知らずに突っ走っちゃって……」
「あたしこそ、ごめんね。余計な心配させちゃったね。これからあたし、ケン兄にちゃんとその事教えるね」
「うん。そうしてくれると助かるよ……って言うか、俺がゴム付けてやればいいのか。今さらだけど……」
「そうだね。でも、ケン兄持ってないでしょ?」
「うん」
「どうやって手に入れるの? それ」
「やっぱり自分で買うしかないんだろうな……」ケンジは困った顔をした。


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