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淫霊記
【ホラー 官能小説】

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見えざる凌辱者-9

「あぁっ、はぁっ、はあぁん、また、いくぅ、あああぁぁっ!!」
もう鬼に犯されているのか、男に犯されているのか、何度絶頂まで翔ばされたのか、優花はわからなくなっていた。
「んぐっ、ふっ、んんっ……」
鬼の粘液の味と男の生臭い精液の味と匂いが鼻の奥まで突き抜け、何も見えない闇の中で優花の牝の欲情をかき立てる。
膣内から逆流してきた粘液のぬめりを自分でクリトリスに塗りつけて、両膝を軽く曲げた両脚を開いたまま喘ぎ声を上げてねだる。
「もっとずぼずぼしてください、んっ、あぁん、お尻の穴を舐めないでぇ」
男は這いつくばって優花の肛門を舐めていた。
「はあぁぁん!」
優花の乳房に鬼が咬みついた。
痛みすら快感のように感じさせられている優花が、乳房から血を啜られて、鬼を抱きしめて身を震わせた。
男が優花の両足を肩にかついで、尻の谷間にぺニスを押し込んでいく。
「ぁあ、くぅぅっ!」
肛門に男のぺニスの先端が潜り込んでいた。
優花はアヌスを犯されたことなどなく、排泄器官である肛門は拒否するようにきつく絞まり、男のぺニスを奥へ進ませなかった。
男はじっと待っている。
優花の乳房に咬みついていた鬼は傷口をぴちゃぴちゃと舐めまわした。
乳房から甘い刺激が起こり、優花が喘ぐと肛門がわずかに緩む。男は根元までぺニスを突き入れた。
「お尻が痛くて熱いの……あぁっ、ひうぅん、動いたらお尻こわれちゃうぅぅ」
男は容赦なく腰を揺らした。
肛門の膣とはちがうきつい締めつけに、男が腸内に射精すると優花は絶望を感じながら、ぶるぶると尻や内腿を震えさせていた。
肛門を犯されて絶頂させられかけた。
また犯されたら、今度こそ肛門ていかされてしまう。
男は肛門からぺニスを抜き出して優花から離れた。
フロアーの隅で壁にもたれて、ぜー、ぜー、ぜーと苦しげな息を吐いている。男は鬼どもに酷使されて、命の限界が近づいていた。
「はい、はい、そこまで!」
優花の尻の丸みを、桃にでもかぶりつくように二匹の鬼が咬みついたとき、すたすたと優花に近づいたジュリアがペットボトルの水を鬼にかけた。
ギギギィー!!
ジュリアがほとんどペットボトルの水をかけ終えると鬼たちは消え去っていた。
聖水をかけられて男の深層意識へと逃げ去った。
「あ、あぁん、んっ」
ジュリアは残ったペットボトルの水を口に含むと優花を抱き起こして唇を重ねた。
口移しで聖水を飲んだ優花がジュリアの口の中に舌を入れてくる。ジュリアはその舌に自分の舌を絡ませて長いディープキスをした。
(レイが中途半端にお仕置きをしたせいで、かわいそうな目にあわせちゃったわ)
男はもう鬼を召喚できないだろう。
このまま誰にも発見されずに死ぬか、生きたまま廃人として天命を全うするかは、神のみぞ知るというところだろう。
ジュリアは優花を背負い、ビルを出て裏路地を通り、そのままラブホテルに入った。
優花の霊障を取り除き、傷を治療するためだ。
四時間後、治療が終わった。
ベットで全裸の優花とジュリアが微笑を浮かべ、よりそって寝そべっている。ジュリアの腕の中で、優花がうっとりとした目でジュリアの乳房に頬をつけて甘えるように抱きついていた。
「ねぇ、あなた、私の弟子になる?」
「はい、お願いします」
こうしてジュリアの女性の弟子か一人増えた。

レイは深層意識から恵美の顕在意識への侵入に成功していた。恵美の記憶や体験をレイは確認する。
思いだそうとするだけでいい。
恵美は彼氏が裏切っているとわかっているのに、まだ「先輩」のことを好きだった。
レイは敵が仕掛けてくるのを待っていた。
恋愛感情は欲情から生存本能へとつながり、深層意識へとつながっている。
恵美の顕在意識は眠りに落ちている。
レイは恵美になりすましているのだ。
死霊祓いを得意とするのは、深層の世界から死霊の半顕在の意識に侵入したレイが、死霊の情報を改竄してしまうサイコハッカーだからである。
強い未練や恐怖などから深層意識へ自我を逃がしてしまい死霊となったものに、レイは自意識を侵入させて記憶をすりかえたり、消去して、すみやかに撤収するのである。
死霊は死霊であることを維持できず、深層の世界で自我を取り込まれて消える。成仏したか消滅したかは、レイにはわからない。
生きた人間にハッキングすることや記憶などを改竄するのは難しい。
だが、なりすますことぐらいはできる。
レイは呪符に自分の髪を与えて、ニセモノの顕在意識を構築して式神として使役することができる。
レイは、恵美の顕在意識の複製を恵美の中に仕掛けておく。呪符のかわりに恵美の体を媒体にしている。この恵美の複製はレイの自我が潜んでいる。
(かかった!)
恵美の肉体が金縛りにかかる。
催眠術で深層意識に生命の危険などがない命令に暗示を与えると、指先を動かそうとしても動かせなかったり、術者に思いがけない言葉を言わされたりする。金縛りは、相手の深層意識に暗示を与えることで可能となる。
ニセモノの顕在意識には深層意識などない。レイは金縛りにかかったふりをしているだけだ。
レイは恵美のニセモノの意識に、見えない相手に対して大胆に淫らに男を弄りまわすように命じる。
本堂で寝そべっていた恵美が這いつくばり、手をのばして見えない彼氏のぺニスをやんわりと握ると、上下に扱きながら、先端の鈴口をぺろぺろと舐めた。
さらに口を開けてぺニスを口に含む。
じゅぷっ、じゅぷっ、ぬちゅっ、と唾液を含み頬をすぼめて、風俗嬢ばりのテクニックで見えない彼氏のぺニスをフェラチオしている。
すぐにいかせないように、玉袋をやわやわと揉んだりもしていた。
ベットで抱きあっていた姉弟は困惑しているだろう。特に由紀は自分の意思とは関係なく、今まで自分のしたことがないような愛撫をしているのだ。
レイは恵美らしくない淫らな表情をさせて「顔にかけて」と言わせた。


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