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同級生 石崎佑香
【制服 官能小説】

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転生の処女-1

 セックス…… そんな言葉が縁遠くさえ感じられる程清らかな少女。
その容姿はまるで、ビスクドール※)を想わせる程可憐で愛らしい。

磯崎恵利子 13歳 中学2年生

後に少女は狡猾な男の姦計によりその処女を散らされる。
しかしそれより先、愛らしい少女を狙う別の影がすぐ近くに迫っていた。
その影が色濃くなるほど少女は……

 2004年 6月某日 雨
ここはK市郊外にある複合集合商業施設内の一角、書籍コーナー。
(今日はついている)
神経質そうな面立ちの男はほくそ笑み、極力不自然にならぬよう少女の背後に入るタイミングを計っていた。
少女自体は本に集中しているので問題なさそうである。
どちらかと言えば、問題は周囲の人間たちであった。
店員はもちろん、周囲の立ち読み客にこそ注意を払わねばならない。
男は行為を繰り返す事により実感していた。

 数分後、男が行動に移る。
薄暗いフレアスカートの中、白地に黒い水玉模様の布切れがぼんやり鏡面に浮かび上がる。
時間にして2秒程度、ほんの一瞬ではあるが男の脳裏にはそれが一枚の絵画の様にハッキリと記憶される。
中学生の少女らしい、その飾気無い布地がかえって艶めかしく男の劣情を誘う。
しっとり汗を吸う布地は張り付く様に、少女の浅いスリットを露骨な線を描いて浮かび上がらせる。
この薄布一枚隔てた向こう側に、まだ誰も触れた事の無い未開の処女地がある。
そこへ想いをはせるだけで、男の下腹部で息を潜める欲望は痛い位に膨れ上がり疼いてしまう。

 少女への同様の行為は、これが初めてでは無く幾度となく繰り返されていた。
小型の手鏡を使い少女のスカートの中を確認すると次の行動に移る。
本来の目的はスカート内の盗撮である。
そっとバックに仕込んだビデオカメラのレンズを少女の足元に潜り込ませる。
男の盗撮癖は数年前からであったが、ここ数ヶ月はデジカメからビデオカメラを使用したものへエスカレートしていた。

 被写体の年齢は13歳から15歳と極めて狭く、求める容姿もまた特徴的で少女然とした魅力を持つ少女ばかり。
行為の特異姓は盗撮前に手鏡を使い、狙いを付けた少女のスカート内を事前確認する点にあった。
ターゲットが見せパンの類を着用していない事を確認してから、盗撮を始めるのである。
この年代の少女たちにおいて、スカート内にブルマやスパッツの様な物を着用している事はよくある事である。

 しかし男にしてみれば、そんな少女たちの習慣が煩わしく許せなかった。
(苦労して盗撮した結果が、その様な物では納得出来ない)
何とも身勝手な言い分であるが、それが男の拘りでもあった。
そんな特異な趣味趣向の中で、とりわけこの少女は高水準で男の好みを満たしていた。
よく手入れの行き届いた長い黒髪に、大きな瞳、長いまつ毛は愛らしい少女の魅力をよりいっそう引き立たせる。

 数週間前この場所で少女を見かけると、一目でその魅力の虜となる。
以来、不自然にならぬ程度に、繰り返しこの書籍コーナーを訪れていたのだ。
目的はもちろん少女への盗撮行為。
数十秒の盗撮行為ではあったが、十分な成果を得ると男は気付かれぬうちに退散する事になる。
この時点で男はまだ単なる盗撮魔に過ぎなかったが、同様の行為が繰り返され時が経つにつれ、男の少女への欲望は増大し大きく変質して行く事になる。
それはこれより後、少女が高校受験を控えた直前、形となり大きな災いのきっかけとなる。

 盗撮魔と入れ代わるタイミングで、新たな男が少女と運命的な出逢いを果たす。
男の名は千章流行、読書を好み物静かで平穏を愛する男。
しかし少女との運命の出逢いが、男の過去の記憶の一部と欲望を呼び覚ます。
男は二年の後、再び少女と出逢う事になる。

 互いに面識の無い男たちがひとりの少女を狙い、時と場所を変えながら思惑を交錯させる。
それは少女にとって残酷な運命の始まり、幾重にも張り巡らされた罠が絡みつき侵食されていく。
もしも何かひとつでも欠けていれば、少女はその純血を散らさずに済んでいたかもしれなかった。

 同日 午後6時14分
書籍コーナーにて少女を盗撮した男は、郊外のアパートへ帰宅していた。
男は自室に十分な収穫を持ち帰り、悦に入っていた。
「磯崎恵利子……」
少女のフルネームを口にしながら、モニターの中の画像に魅入られる。
男のコレクションの中でも、少女の質は1、2を争うものであった。
それ故少女に対する執着は、日を追うにつれ異常さを増していく事になる。
名前はもちろん、住所に家族構成、通学経路まで調べていく。
繰り返しになるがこの時点で、男はまだ盗撮魔程度であった。

 男の部屋は整然と整理整頓されていた。
よくある同様の犯罪者たちと異なり、自堕落な生活を送る事無く定職に就きながらも男の変質的趣味趣向は人知れず深く積み重なって行く事になる。
男の名は、藤岡精児 32歳 独身。
異常なまでの性欲と性癖を持ち合わせる盗撮魔。
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※)欧州上層資本家階級の貴婦人、令嬢たちの間で流行した人形である。前身にあたる陶器の人形は1840年代よりドイツで作られていた。これらは100年以上が経過した現在、アンティーク・ドールとも呼ばれる。素焼きの磁器製であったことに端を発して、陶磁器人形とも呼ばれる。


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