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ハツミ
【OL/お姉さん 官能小説】

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トモキ 2nd Story-10

「もしもし!!」
《もしもし?こんな時間にごめんなさい!ハツミです。まだ起きてたかな??》
そう申し訳なさそうに応えたハツミの声に、ビールによる俺の多少の酔いもすっかりなくなってしまった!
「全然おきてた!留守電聞いてくれたの?」《えぇ!実は今日仕事でトラブルがあってこんな時間になっちゃったの。やっと片付いてこれから帰るんだけどね!》
「こんな時間まで?!帰り大丈夫なの??」もうすぐ12時が終わるという時間帯にハツミのような女の人が一人で大丈夫なのだろうか??心配になり尋ねるとハツミはタクシーで帰るから心配はいらないというような事を言う。そのことに俺が納得するとハツミは話を続けた。
《好きでやってる仕事とはいえ、日付を跨ぐ残業はしたくないわね。そういえばトモキ、食事って言ってたけれどどこか具体的に行きたい場所とか、ある?》
具体的な場所まで考えていなかった俺は
「ハツミの好きな場所でいいよ!」
そう答える。ハツミと一緒にいられるのならばどんな場所でも大歓迎だ。
《そうねぇ、トモキ明日の夜なんて空いてる??》
明日の夜といえば、後輩小室の代わりに朝から店に出ることになったお陰で丁度空いてる!!
「空いてる空いてる!!明日は仕事が夕方までなんだ!!」
《そう!よかった。じゃぁ明日の夜はデートに空けておいてね!》
そう言ってハツミは俺の家の最寄り駅から2駅の所にあるカフェを待ち合わせ場所に指定してきた。
「りょ〜かい!」
《あ、トモキ!ワイン平気だよね??》
「ワイン?赤でも白でもOKだよ!」
ハツミからワインという言葉が出た瞬間俺はハツミとのホテルの部屋での出来事を思いだし、やっぱりハツミにはビールよりワインの方が似合いそうだ、そう思いついつい笑ってしまった。。ハツミは急に笑った俺を不審に思ったのか
《なに笑ってるのよ?》
と少し怒った振りをして言った。
「いや、ハツミとまた会えると思うと嬉しくって!!」
俺はそう言い、うまくごまかせたと思った。が、しかし
《え〜!今の笑いの裏には絶対なにかある気がする〜!!》
と、ハツミは俺のごまかしを見事に見破った。
《じゃぁ、明日仕事が済んだらまた連絡してね。私は明日お休みだからのんびり待ってるわ!じゃぁおやすみなさい。》
「わかった!おやすみ。」
そう言って電話を切った。

―明日は本当に大切な日になった!!

朝から仕事なんて事よりも、ハツミと会うという事の方が重大な出来事だった。
しかもハツミはデートと言う言葉を使っていた。もう何もかもが嬉しくなり、明日俺が夕方であがれる原因を作ってくれた後輩、小室に感謝の電話を入れようかと考えた!しかし時間帯を考えそれは思いとどまり、明日に備えてベッドへと潜る。ビールの酔いが思いの他回っていたのか俺はすんなりと眠りに着くことが出来た。


次の日、
俺はハツミへのプレゼントを選んでいた。しかしまだ仕事が終わった訳ではない。むしろ商品の発注作業で店のあちこちを忙しく歩き回っている最中だ。
そう、つまり俺は仕事中に自分の勤める店でハツミへのプレゼントを物色しているのだ。
手ぶらでハツミに会いに行くのはどうも気がひける。かと言ってハツミに会う前に何処かに寄っていては時間が遅くなってしまうだろう。だからハツミに俺の店がどんな商品を扱っているのか知ってもらうイイ機会とばかりに俺は店の中からハツミへのプレゼントを選ぶ事にしたのだ。
メンズ、レディース、その他装飾品、取り扱い商品の幅が広いお陰で全身のコーディネートを揃える事も可能だろう。俺がプレゼントに贈りたいのは、ハツミの抜群なスタイルを活かせるコーディネートだ。


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