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冥土の土産
【SF 官能小説】

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ロリア-2

亀頭や裏筋をクリトリスや膣口の上をヌルヌル、ネチョネチョと捏ね回すようにしながら、少しずつ俺は体位を変えて行った。初めは正面だったが、片足を上げて斜めに擦ったり、四つん這いにさせて背後から擦ったりした。
 ロリアはだんだん抵抗しなくなり、何度も逝った。逝くたびに感度は大きくなり体も乱れて開いて行った。
 頃合を見計らって俺は亀頭を膣口に当てがった。
「!」
 ロリアは腰を引いて上に逃げた。俺は追いかけて中に入れようとする。するとまた上にずれて行く。俺は追いかける。そしてロリアの頭が壁にぶつかるともう逃げられなくなり、俺はぐいっと腰を入れた。
「ぁぁぁああ……駄目ぇぇぇ……これは好きな人にあげるんだからぁぁぁ」
 そんなことは知らない。催眠術で卑猥な自己紹介させたお前の言う言葉か。俺は何かプチプチ弾けるような感触を竿に感じながら半ばまで挿入した。
「痛い……破けたよね。私の処女膜破けたよね、きっと」
 そうかもしれない。だが気にするな。いつかは開通しなきゃいけないものなんだ。
「責任とって。私と結婚してよ」

 俺はうんうんと言った。そう約束しても構わないが、恐らくその約束は守れないと思う。だってこのセックスが終わったら2人とも消えてしまうからだ。
「な……なに言ってるの? 消えるって? ぁぁん……どうゆうこと」
 俺はセーターをすっかり脱がせて顔や手を自由にしてやった。だがペニスはしっかりロリアのヴァギナに納めたままだった。
 俺は未来から来たんだ。今やってることはお前の本当の人生には含まれない。俺たちは存在しない時間の中で交わっているんだ。この時間には未来はない。だから何の約束をしても無意味なんだ。
「未来から来たってことは未来のことも知ってるの?」 
お前は次の家庭教師の日から、俺に催眠をかけようとするが俺が拒むので面白くなくなり、俺をクビにしたんだ。
 俺は家庭教師をしている間、お前のことを抱きたくて仕方なかった。けれど我慢した。それは俺自身が節度を持ってお前の人生を尊重した結果だ。
 だがお前は何故か間違いを犯したがっていた。何故か俺は考えた。つまりお前は1人娘だから旅館の跡を継ぐ為入り婿が欲しいかったんだ。
 だから催眠術で自分の思い通りになる男を捜していたんだ。その証拠に俺の後に家庭教師になった男子大学生をうまい具合に婿さんにしたではないか。
 そのときお前が催眠術を使ったのかそれともただの色仕掛けで落としたのかは分からない。
 俺は更に腰を入れて根本近くまで突っ込むと、ロリアは長い足を俺の足に絡んでぐいっと絞めつけた。見れば歯を食いしばっている。
「それだけ聞けば私も安心だわ。そしてこれはほんのおまけのセックスってことね」
 俺の話をどれだけ正しく理解したかどうかは分からないが、ロリアなりに今の状況を把握したようだ。そしてセックスに専心しようとしている様子が見られた。
 ペニスはキュンと締め付けられた。それがキュン、キュキュン、キュキュキュキュンと連続して起こる。ロリアは無意識のうちに膣の中の筋肉を絞めているのだ。
 俺はゆっくり竿を往復させた。亀頭だけ中に残してまた戻る時カリ首の所が小陰唇で撫でられ、その後に膣口でキュッと絞められる。そのまま竿を中に滑り込ませると狭い輪の中を無理矢理潜り抜けるようでなんとも言えない快感がある。
「なんか……ひっかかる。ぁぁぁあ……うぅぅ……はぁぁ……」
 俺はそのまま最後まで突っ込むと根本を輪ゴムで絞められたような感覚がした。しかもギザギザしたゴムだ。
 本人はまだ快感を感じていないと思うが、こいつは男を貪る名器だと思った。
 俺はロリアには言わなかった。その婿さんが3年くらいで病死したことも、その後に入った婿さんも7年くらいで病死したということも。俺には言えなかった。それだけ男を死なせる女なんだ。とっても良い女だからこそ、男は短命になるということだ。
 少しも快感を感じずに痛がっているにも拘わらず、ロリアは腰を動かして膣内を蠕動させていた。まるで軟体動物が餌を捕食するように。そして俺は堪らず激しく射精した。連発式の水鉄砲のように何度も何度も膣奥に向かって発射した。
 俺は実際の人生でロリアと関係を持たなかった幸運に感謝した。そして薄れ行くロリアの姿に手を振って別れを告げた。




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