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幽体交歓
【その他 官能小説】

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幽体交歓-1

 ある日突然、ワイは従兄弟のマンションに3日間だけ留守番で泊まることになったんや。
「いいか。隣に独身の若い女性がいるが変な気を起こすなよ。怖い兄貴がいるから色目を使っただけでも酷い目に遭うからな」
 従兄弟はそう言って国内旅行に出かけたんやが、気になるのは隣室の女性のことや。
 それがたまたま一日目に見ることになろうとはワイも夢にも思わんかったんや。
 ワイがエレベーターに乗って三階の部屋に行こうとしてたと思ってや。すると後から綺麗なドレスが飛び込んできたんや。
 もちろんドレスを着た女の子なんやけど、そのドレスが白と黒の縦じまのゼブラ模様なんや。胸のところがふっくらして、ウェストがキュンと締まって裾がフワッと広がった、超かっこいいドレスなんや。
 まるで芸能人かモデルのような格好にワイは硬直してしまったんや。えっ、硬直ってあそこが硬直したんやないで。全身が固まってしまったんや。
 それにスカートから出ている足が脚線美で、なんやら上品なハイヒール履いててワイは目のやり場に困ったわ。
 なに?顔は見んかったのかって? そんなもの見れる訳ないやないか。見ればワイのことやから欲情してしまって、それが顔に出るやないか。それを相手に悟られたら、ワイは変質者に思われて悲鳴でも上げられたら偉いこっちゃ。
 でもってなにやら相手が手で入り口を指しているから、なんやと思ったら、三階に着いててドアが開いてるんや。要するにワイに先に降りるように譲ってくれてんのや。そのときワイは『どうも』って言って相手に頭を下げたんや。
 そのときちらっと顔を見たんや! ワイは息を止めて305号室に直行した。
 すると相手もエレベータから出てワイの後ろからカッカッとハイヒールで追いかけるように歩いてくるんや。
 ドレスを見たとき偉いスタイルが良いと思ったんやけど、顔見て後悔したんや。見なければ良かったって。ちゃうちゃう。ブスやない。その逆や。良すぎるんや。色白で小顔で睫毛が長くて黒目勝ちで……とにかく良いんや。髪は少し茶色がかっていたけど肩まで垂らしていて艶やかなんや。
 もうワイは完全にその娘を脳内の奥深くに刷り込んでしまった。ワイは305号室のドアの前に立ち止まり、ドアを開けるとその娘はワイを通り過ぎて行った。そのとき薔薇の香りが一緒に通り過ぎていったんや。
 そして306号室のドアを開けて入って行くやないか! そのとき呆気にとられて口を開けていたワイの方を見て、ニコッと笑い頭を下げたんや。
 どうしてそんなことするんや。えっ、お隣に対する礼儀やないかって? そりゃそうかもしれんけど、ワイがますますその娘のこと目に焼きつくやないか。頭から離れなくなるやないか!
 頭から離れなくなるとワイの悪い癖がまた再発するんや。つまりあの娘のことが好きになってどうにもならなくなるんや。でもワイみたいな不細工な男が惚れても絶対望みが叶わないことがはっきりしとるから、ワイは苦しむんや。
 苦しんで苦しんで夜も眠られなくなるんや。ワイは何回も鏡を見て自分に言うんや。
「ほらこの顔を見てみい。あんな素敵な娘と釣り合うと思うか? 美女と野獣やなくて美女と珍獣やないか。思うだけ無駄や。諦めろ」
 そう言い聞かせるんやが、ワイは逆の行動をしてしまうんや。どういうことかと言うとやな。ワイはこのマンションがどの部屋も作りが同じだって知っている。だから変なことをついつい考えるんや。
 玄関から入ってすぐ左にバスルームなどの水廻りがある。右側には洋間や。そして細い廊下を過ぎると逆L字型のLDKがあって、一番奥の左側にもう一つ洋間があるんや。そこが寝室になる。何故なら入り口近くの洋間なら、隣の部屋のバスルームと壁一つ隔てただけやから、物音や水音が気になって眠りづらいからや。
 ワイは寝室のベッドをLDKの方に移動させた。そして306号室のベッドが置いてある辺りと壁一枚隔てた位置にベッドを置いたんよ。
 夜になってワイは数十センチ離れたところに昼間の娘が寝ていると思って、胸弾ませて横になったんや。
 


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