投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

好き…だぁーい好きなんだからっ!の最初へ 好き…だぁーい好きなんだからっ! 17 好き…だぁーい好きなんだからっ! 19 好き…だぁーい好きなんだからっ!の最後へ

後悔-1

「あっ!オジサン、その一番端っこのたい焼きにして」

通りにあるたい焼きやで、帰宅間際、突然食べたくなった彼女がその店に駆け寄り
知り合いでも無い店主と、親しく会話をし、時より笑い声が響き渡り。

彼女はそうやって、誰とでも、人見知りをする事無く、気軽に色んな人に声を掛け
それは、地味で寂しい大地に、妖精でも舞ってそうな美しい花壇を置いた様な感じで。

それに引き換え僕何かは、そういった事何てまるで出来ない。時より家族で外食に行く時
僕が注文を言うと、店員が聞き取れず、酷い時は見かねた隣に居た母が代わりにはつらつに言って、すんなり理解した様子で去っていく。普段あまり人と会話をしないからこういう時に、ツケが回ってくる。

だからこんな時、彼女が羨ましくも感じる、とは言えそれだけであって別に直そうとか
考えちゃいないけど…。

「んっ!」

たい焼きを受けとって、直ぐに口に加えつつ、僕にも当然の様に片手で同じのを渡して来て、不意を突かれつつも何故か両手で受け取る僕。

彼女と肩を並べ、無意識に目に映る真っ赤な茜色の夕日

「はぁーあ、明日も晴れかぁ…、ん良い事良い事♪」

無意識に首を上げ、口もポッカリと開け両腕をパタパタさせ、思考もだれをする。
その姿は誰にも分かる様に、何も考えちゃいないのが伺える。

僕はそんな彼女が好きだった、子供の様に無邪気で嘘や隠し事が物凄く似合わない
そんな太陽の様な彼女が…。

だからこれからもそんな明るい彼女で居て欲しかった…
だけど、そんな僕の大好きな彼女を、僕自身の手で潰してしまった。



好き…だぁーい好きなんだからっ!の最初へ 好き…だぁーい好きなんだからっ! 17 好き…だぁーい好きなんだからっ! 19 好き…だぁーい好きなんだからっ!の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前