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冬桜
【SM 官能小説】

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(第三章)-1

いつのまにか眠りに誘われた私は、遠い夢に身をまかせていた…。

どこからか舞い落ちてきた白いものは、あの冬桜の花びらだったのだろうか…。はらはらと舞
う白い花びらは、淡い灯りの中に仄かに浮かび上がる全裸の男の締まった太腿に纏わり、肉肌
に滲み入るように溶けていく。溶けたものは、やがて白い精液となり、甘い匂いを放ちながら
男の腿の内側をゆっくりと垂れていった…。


全裸の男は、あの頃のノガミだった…。

彼はX字の磔木に手足首を革枷で拘束されていた。そして彼の前で微睡むように佇む、艶やか
な黒革のボンデージに身を包んだ女の顔…。女は確かにあの頃の私自身だった…。でも、彼女
は私であって、私でない別人のようなもうひとりの私だった。


仄かな灯りがゆらゆらと揺らぎ、ノガミの内腿にうっすらと滲む精液の雫を妖しく照らし出す。
女は彼の足元に跪き、彼の白い腿に頬を擦りつけるようにして腿肌に垂れた精液を舌先でぬる
りと啜り始める。

女の舌がくねると、白濁液が捏ねられるように薄紅色の舌先に淫猥に絡まる。その姿を見てい
た私の口のなかに甘酸っぱい匂いがふわりと拡がり、遠い感傷がからだのどこかを不意によぎ
って行ったような気がした。


彼の腿肌を撫で上げるように舌先を舐め這わせた女は、唇の端に啜りあげた白濁液を滲ませ、
ゆっくりと立ち上がる。そしてうつむいたノガミの強ばった頬に手をあてた。

彼の頬の輪郭を気だるく指でなぞり、さらに尖った指爪を小麦色の胸肌にたてる。鳩尾の翳り
をなぞり、下腹部へと徐々に指を這い下げながら、湿った陰毛の繁みをかき分ける。鮮やかす
ぎるほどの肉色に染まった彼のペニスは、ぬらぬらとした粘液に濡れながらも微かな息を残し
萎えきっていた。

「あなたは、私の赦しを得ずに、勝手に射精したわ。あなたには罰が必要なのよ…」

密やかな笑みを浮かべた女は、そう囁きながらノガミの性器の付け根から垂れ袋を淫靡に撫で
あげる。ノガミは彼女の指の悩ましい蠢きに小刻みにからだを震わせる。女はノガミのわずか
に熱を含んだペニスの幹の裏側から根元にかけて、微妙な刺激を与えながら睾丸を揉むように
握り締める。性器を弄られる淫蕩が、ノガミのからだの芯にふたたび疼きを孕ませ、彼のペニ
スはふたたび堅さを含み始めていた。


もうひとりの私である女は、そのノガミの姿に満足したように目を細めながら、ゆっくりと
煙草に火をつけ、濡れた赤い唇に咥えた。

薄い笑みを浮かべた女は、煙草の紫煙をノガミの顔に吹きかける。煙が彼を暗鬱な情景へ押し
込めるように曇らせる。紫色の煙草の煙がゆらゆらと漂いながら、彼の乳首を薄もやのように
包み込むと、ノガミは嗚咽を呑み込みながら身悶えする。

「どんな罰なのか、覚悟はできているわね…」

女は咥えた煙草を自らの唇から指でもぎ取り、彼の胸肌へゆっくりと近づける。煙草の先端が
彼の薄紅色の乳輪に上に迫ると、すっと煙草の灰が零れるように乳輪の縁にはらりと絡みつく。


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