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好き…だぁーい好きなんだからっ!
【幼馴染 恋愛小説】

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幸せから一変…-1

「長谷川君が、そんな事を…」

地元のファミレスで、お互い飲み物を手に、彼の話題で盛り上がる。

私の目の前に、眼鏡をかけ顔に軽いそばかすが印象的な私よりちょっと背の高い
同じクラスの友人、御園 菫。前々から彼について色々と相談に乗ってもらい昨夜の件
が気になり、学校帰りにこうしてファミレスへ寄り。

「もう、訳わかんないよ…、何が君の為よ。何で私を見るたび避けるのよ、マジ傷つく」

この日も絆は、休み時間の教室で、私が教室に戻ると彼が何か用事を思い出したとか言って教室をいきなり出ていったりして。

その度に私は心が傷つく、刃物で肌を斬り付けられる様に…

「…でも、彼は言ったんでしょ?嫌いな訳は無い…って」
「そりゃそうだけど…」

解っては居るさ、彼が私を好きでいてくれて、あの日の夕方と夜に言ってくれた私を
愛してくれている言葉の数々…。だから避けられた後、信じよう信じようっと自分に
言い聞かせた。嫌いな訳では無いと…、でも頭じゃ解っていても、心が受け入れられない
それが非常に苦しく。

「…はぁ、一体何があったのよ。」

増して私にその苦しい思いを、何一つ打ち明けてもくれない事にも、どうしてって思い

「今までそういう事は無かったの?今回の事以外で、相談してくれなかった事は」

そういえば無いな、絵に関して壁にぶち当たった時も、具体的にどういう所が困っていて
苦戦しているか打ち明けてくれたり。体力が無くてクラスの男子に馬鹿にされた時も
ソコはすぐに弱音を吐きはしなかったものの、私が訪ねるとその事を話してくれて。
何に、今回に限って私が何度聞いても、はぐらかされてばかりで…

考えても考えても、彼の抱えている問題が解らず。

「今回に限って頑なに語らず、それもアンタの為って…」

そこだ、まるで推理でもしているような感じ、それって私に原因があるの?
でも私は別に彼には何も…。

「もしかして、アンタを愛してるからこそ打ち明けれないって事は…」
「!?」

脳裏に稲妻が光る衝動にかられる、菫の言葉が正しい気がした。

「それ、どういう事?菫…」

菫は、私に解って欲しいと、一度ジュースを飲み上げ一呼吸してからゆっくりとした口調で語る。

「お互い大切にし合ってる者同士で、何でも打ち明けあえる仲でも話せない事って、杏
なら何を思い浮かべる?」

「へっ?…そうだな、失敗した事とか、ちょっと恥ずかしい事…まぁもっと深刻な事
なら事故に遭ったとか、重い病に……」


重い病?

自分で、思いついた事をどんどん口にし、ふと最後のワードに思わず話が途切れ

まさか…絆は。

「…彼、まだ例の心臓病、完治してないんじゃ…」
「そんなっ!、だってあんなに元気そうに、彼だってもう治ったって…」

今まで見た感じ、彼は学校で何処にでも居る普通の男子の様にちょっと運動音痴なだけの
健全な男子にしか見えないのだが…

「それは、アンタに心配かけまいと、普段は元気に振舞っているんじゃ…」
「何よそれ!そんなの強引だよっ!」
「ならどうして彼は、アンタに頑なに打ち明けようとしないの?どうして君の為と言って
泣き顔になるのっ!?」
「っ!」

返す言葉も無い、菫の言ってる事はほとんど正しい、あまり認めたくは無いのダガ
そう考えると自然だ、冷静に考えりゃ心臓病何て重い病気そう簡単に完治出来る物ではない…。

菫に言われ、自分の中で無意識の内に避けていた真実に辿り着いてしまった様な、そんな
気分に苛まされ…

「絆、どうなっちゃうんだろう?」

瞳が弱弱しくなり、力無く無意味に自分の飲み干したジュースに視線を置く。

「…そんな元気だして、まだそうだと決まった訳じゃないんだからっ!」
「でもっ、その可能性が高いって菫がっ!」

そう、これは単なる推測でしか過ぎない、ひょっとしたら私達はとんだ思い違いをしているだけで、後でなーんだぁ考えすぎかぁー、って笑い飛ばせる話かもしれない…

「杏…」

例え可能性が高くたって、私は信じない
そうだよ、そんなのは単なる憶測にしか過ぎない、根拠も何もあった物じゃないんだから

私は信じない、そんな酷い真実何か…。



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