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ピノキオ
【その他 官能小説】

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妖精-1

アパートの一階には並んで2カ所の便所があり、普段はみんな右側を使っていた。住人の池田は便所掃除が嫌いらしく外で済ませ、滅多に使う事がなかった。結局、ほとんど美鈴が掃除をしていた。梅雨が明ける頃、美鈴は便所の中にウジ虫の殺虫剤を撒いた。夏にハエが飛ばない様にである。強い薬なので皆に注意を呼びかけたりもした。心配で気にしていると、毎日8時頃に誰かが便所に行くのに気づいた。

その日、美鈴は便所に入る人の気配を感じた後で、そっと左の便所に入った。
美鈴が便器にしゃがむと隣からカサカサと何かの音が聞こえてきた。「何かしら?」耳を澄ますと、時折カチャカチャと金具の音と、荒々しい鼻息が聞こえてきた。「やだ。自慰してる。ゆうと君ね。」美鈴は息を潜め様子を窺った。
少しして射精が近づいたのか、木造の床がきしみ、美鈴の足にまで振動が伝わる。「ぁあ〜」声が漏れ、射精が始まる。次の瞬間美鈴は耳を疑った。

「美鈴さん、、うっ、、」小さな声が聞こえ、床のきしみが無くなった。
えっ、私?美鈴は戸惑った。中学生の性の対象になっていることを知り、複雑な気持ちになった。しかし、便器にしゃがんだままの姿勢でむき出しになっている陰部が潤ってしまった事も解っていた。

処理が終わったのかズボンを穿くと優斗は便所から出て行った。優斗が部屋に入る音を確認すると美鈴はトイレを済ませた、パンティを穿く前に指で陰部を触ってみた。「間違えないわ。私感じてる。困ったな〜。」まさかとは思ったが、中学生の男子に興奮している自分に気付いた。
優斗が自分に対して、いつ頃から好意、、、いや、セックスの対象になっていたのだろうか?疑問が美鈴の熱をだんだんと上げていった。
その夜、俊太が寝付くと美鈴は寂しさを感じた。

お菓子のおじさんが姿を見せなくなって2年が過ぎていた。美鈴は性欲の不満がある事は感じていたが、さすがに中学生は犯罪だと言い聞かせた。

翌日も夜8時を過ぎた頃、優斗は便所に向かう。美鈴はいたずらに優斗の挑発を考えた。ちょっとだけからかうつもりだった。
テレビに夢中になっている俊太に気付かれないようにブラジャーを外し、ぴったりとしたTシャツで外に出た。洗濯機の上にわざとブラジャーを置き、優斗が出てくるのを待った。

「あら、こんばんは。」木の扉が開き優斗が出てきたので、いつもの様な挨拶をして近づく。

「美鈴さん、こんばんは。」少し焦った様子で優斗が返事をする。罠に掛かった様に視線は美鈴の胸へ行った。

「ちゃんとご飯食べたの?」狭い廊下なので優斗が動くと肘の辺りが美鈴の胸に軽く触れた。

「あっ、食べました。おやすみなさい。」慌て優斗は部屋に戻った。

8時からのバラエティ番組が終わる頃、再び廊下に人の気配を感じる。池田が酒場から戻るのはいつも9時半過ぎである、優斗である事は察しが付いたが「こんなに簡単に引っかかるの?」美鈴は絵に描いたような仕掛けに挑発された優斗が可愛く思えた。
便所の扉は外からも鍵が開けられる、間違えたフリして開けてしまえば良いのである。美鈴は一気に扉を開けると。そこにはパジャマのズボンを膝まで下ろし、左手に写真を持ち、右手でペニスをしごく優斗がいた。

「きゃぁっ、ゴメンネ!」白々しい美鈴の言葉だった。
慌ててパンツを上げる優斗の手から写真が落ちた。

「なに見てしてたの?」美鈴はすかさず写真を拾う、しかし、それは美鈴の気持ちを大きく動かす事になってしまった。

「ゆうと君これ、、、、あなたいつもこれ見て、、、」美鈴は言葉を失った。何より優斗がしゃがみこんでしまった。
写真は2枚。一枚は裸姿の優斗の母、由里子が大きく足を広げ、その間に刺青姿の男が深く腰を落としてカメラに向かってVサインをしていた。もう一枚は由里子が大きな男根を咥え恍惚な表情をした顔が写されていた。

「ゆうと君、部屋に行こう。」とりあえず二人とも落ち着かなければならないと思った。、

優斗の部屋で美鈴は優斗を抱きしめた。強く強く抱きしめた。ちょっとした火遊びのつもりが大変な問題に巻き込まれてしまった。外の玄関が空き、誰かが入ってくる。隣の池田が帰って来た様だ。池田はすぐに寝てしまう。

「ゆうと君、お母さんは何時ごろ帰ってくる?」俊太の事が気になりながら尋ねた。

「12時過ぎかな?」半べその泣き声で優斗が答える。

「ゆうと君、すぐに戻ってくるから少しだけ待ってて。いい子にしてて。」美鈴は部屋に戻った。


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