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噂をすれば恋
【女性向け 官能小説】

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森川さんと別れた後
「もうお腹いっぱい?」
と金子さんに聞かれ「うん」と答えると
「今日は俺が美味しいもの食べに連れてってやろうと思ってたのに」
と機嫌が悪そう。
「来週、連れてってくれるんでしょう?」
と、さりげなく来週の予約の確認をすれば
「当たり前」と機嫌が直る。

「もう食べないなら、飲みに行く?」
と聞かれるけど
本当は抱いてほしい―――なんて思う私はイケないんだろうか?
1週間、なんの連絡もなくて
先週の金曜日の事は一晩限りなんじゃないかと思ってたから。
もう一度、抱いてほしい。

のに―――
「明日は朝から行かなきゃいけないんだ」
なんていう。
どこに?―――
なんて怖くて聞けなくて
「そう」
としか返事は出来ない。
明日は朝から用事があるから、今日は遅くても帰らなきゃいけない。
ってことだよね?
どこに?―――
どこに帰るの?
こっちに家はないはずでしょう?
ホテルに泊まるならそのホテルに私は行っちゃいけないの?

色々な疑問が次々と頭に浮かぶけど
何一つ、素直に聞くことなんかできなかった。

手をつながれ、素敵なバーに連れて行かれるけど
金子さんの心は、今ここにあるの?

私の事好き?
そう、素直に聞けたなら。
一体どんな返事が返ってくるんだろう?






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