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噂をすれば恋
【女性向け 官能小説】

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「さ。山口さん行こうか」
スマホの電源をわざわざ切ると、電話なんかなかったかのように
スーツの胸ポケットにしまい込んだ。

いいのかな?
それとも、森川さんも遊びの女がいるタイプ?
いかん。いかん。
先週金子さんと会ってから男をそんな目で見るようになってしまった。

個室に入ると
「一応仕事だけど帰国したばっかりだし金曜日だからいいよね?」
と、ビールで乾杯。
簡単な懐石料理が出始めたところでインタビューを始める。

「今の目標を教えてください」
「うわ。カタイ質問だねぇ〜」
「スミマセン」
森川さんが顔を崩して笑うから私も思わず笑う。
「今、1年のほとんどが海外なんだけど
もう少し日本での仕事がしたいかな。まぁ出世すればいいんだけど」
「休日の過ごし方を教えてください」
「あ〜。プライベートはノーコメントだよ」

そう言って小さく舌を出す。
すみれの言った通りか。

「では近頃1番嬉しかった事といやだった事は?」
「う〜ん。あるけど。これもプライベートだから」

プライベートのノーコメント感は半端ないな。
それから少し仕事のインタビューをして
最後の質問になった。
「最後に一言お願いします」
「これって上司も読むよね?」
「全社員に配布です」
「半分でもいいですから日本勤務にしてください!以上」

あまり彼女に会えないのが寂しいのか
日本にいたいんだ。
インタビューに写真は載らないのに
以上!と言った後、頭を下げた姿が
なんだかおかしくて笑ってしまう。

「載せときますね〜」
「頼むよ。で?もう終わり?」
「少し雑談させてください。その中から載せるかもしれません」









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