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噂をすれば恋
【女性向け 官能小説】

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翌日、加藤さんに呼び止められ
「海外事業部の森川に連絡取ったんだけど、今海外らしいんだ。
金曜日に帰ってくる。で、月曜日からまた海外らしい。
どうする?他をあたるか?」
と言われた。

忘れてた!
社内報のインタビューだ。

「金曜日の帰国時間は分かりますか?」
「夕方に成田らしい。土曜日から翌週の準備をしなければいけないから
金曜の夜しかダメだな」

金曜の、夜。か。

「あいつ、忙しいから食事をしながらなら。って言ってるけどどうする?」
「それでお願いします」

躊躇している暇はない。
社内報だけに時間を割く事が出来るならいざ知らず
他の仕事と掛け持ちなら、他を探している時間はない。

「お店は私が用意します。何系がいいんですかね?」
「出来れば日本食にしてやって。あいつ1年のほとんどが海外だから」
「おっけーです」

そういえば森川さんはほとんどが海外だって言ってた。
それなのに、その顔の良さが知れ渡ってるってどんだけよ。

加藤さんが同期でよかった。
私だったら捕まえられないかもしれない。

そう思いながら、広報でよく使う
料理の割にリーズナブルな日本料理店を予約した。

後は、金子さんか。
この前の「金曜日を予約したい」を
どこまで信じていいのか分からないけど
このままほっといて当日ドタキャンは失礼のような気がする。





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