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forget-me-not
【女性向け 官能小説】

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いい女でいさせて-2

「陽介は、もうあたしのこと嫌いになっちゃった……?」


ジッと陽介を見つめる恵ちゃんと、彼女の頬を優しく撫でる陽介。


ついさっきまであたしの頬を撫でていた手で、恵ちゃんに同じことをする陽介は、どこまで残酷なのだろう。


好きって気持ちがあってもなくても、同じことをして。


でも、陽介がそういう男だってのは今に始まったことじゃない。


そんなの、身体だけの関係を続けていたあたしが一番よくわかってるじゃない。


気持ちがあろうがなかろうが、女に同じように触れることができるひどい男。


だから、あなたがさっき言った、恵ちゃんを好きって気持ちはきっと錯覚なんだよ。


あなたは、一人の女に一途でいるような男じゃない。


だから、そんなズルい所も受け止められる女じゃなきゃダメでしょ?


視線の先には、恵ちゃんの頬を撫でていた陽介の手が、スルリと彼女の首もとに回り込んでいる所。


スローモーションのように恵ちゃんの瞳が閉じられ、陽介の顔が近づいていく。


――陽介についていけるのは、あたしだけなの。


頭の中で何かがパンと弾けたあたしは、勢いよくドアをガチャリと開けると、二人の元に歩いていった。


ドアを開けたその音で、二人がサッと離れ、恵ちゃんと目が合う。


驚愕で見開かれた瞳は、なんであなたがいるの? と言わんばかり。


そんな彼女に優越感が沸き上がる。


恵ちゃんの目の前の光景は、知らなかった陽介の姿。


恵ちゃんにとっての陽介は、女関係をきちんと清算して真面目に向き合う男なのかもしれない。


でも、これが本来の陽介。


――陽介はあたしが一緒にいる時でも、あなたにキス出来るような男なの。




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