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未定
【純愛 恋愛小説】

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二人だけのオフィス-1


誰もいないオフィスに自動ドアが開く音が響いた。いつもは自動ドアがこんなに大きな音をたてて開くなんて知らなかったけど、こりゃうるさいな。

そんなどうでもいい事がいちいち気になるのは、なぜだろうか。いや、決して、後輩の男と二人きりで、緊張しているとか、そんなことは、ない、のだ。

後輩の男ーーー高橋征嗣は、コンビニを出てからろくに口を開かなかった。彼も緊張しているのだろうか。確かに二人で行動することはあっても、オフィスには人がたくさんいたし、二人きりとなる事は初めてだった。

まぁ、なんというか、彼も私も、異性として見る見られるで緊張しているのではなく、人見知りというか、あまり社交的でないから、わざわざ話題を作ってまで話そうとか考えないのだろう。私も気を使って話題を作れる程、明るい性格ではない。ダメな先輩だな。


「ポットのお湯きれてるんで、足してきます。」

そう言った彼はそそくさとオフィスを出て行った。残された私は、彼がデスクに置いたコンビニの袋を開けて中身を出す。

「んーと?カップ麺にーージャスミン茶と、ホリバーのグミと………」

ん?なんか彼って私と好みが似ているのかな?実はジャスミン茶もグミも私の大好物である。彼が選んだカップ麺も私の好きなカップ麺のシリーズだし。おお、これは聞いてみよう。先輩として、後輩の緊張をほぐしてあげるのも大切だ、なんて。

それより、これからどうしようか。自分の仕事だと言った物は本当は彼がミスした仕事で。バレてもいいが、めんどくさいな。一度自分でやると決めたからには、全部自分でやりたい。さっきまで早く帰りたいとか思っていたのに、逆に助けられるとなると、変な意地が出てしまう。

彼が気付いたら言えばいいかと思い、乾いた目に目薬をさし、PCを開いて作業を再開した。




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