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恋心あれば水心
【女性向け 官能小説】

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「説明なんてないよ」
「嘘!あんなに堂々と交際宣言しておいて!」
「俺なんか部の女性の先輩に、あんたの同期よね?って詰め寄られたんだぞ」
「せめて私たちに教えてほしかったなぁ〜」
「だよな。社内報で知るなんてなぁ」

私だって・・・・みんなに公表するなんて思ってなかったんだもん。

もちろんそんな言葉を言えるわけもなく。
「説明なんてないよ」
と、もう一度小さくつぶやけば
「希望ったら。もう隠さなくても良いじゃん」
と、攻撃された。

ここで下手なことを言って
先日、山田さんが父に挨拶してくれたことまで
水の泡にしたくない。

もう下手なことは言えない。

そう思った時、貸切にされている個室のドアが開いた。

「ごめん。俺が時期が来るまで公表は待ってって言ったんだ。
希望。もう俺の方の問題は片付いたから公にして良いよ。
堂々と俺の恋人だって言っていいよ」

と、山田さんが優しい声でにっこり笑った。

なんであんたがここにいるのよ!!
恋人だなんて言いたくないんですけど!

チッと舌打ちしたいのを我慢して

「山田さん。なんでここに?」
と純粋な疑問をぶつけることにした。

「希望、土曜日のデートの時に今日の事言ってたじゃないか」
「そうだったっけ・・・・」

もちろんそんな話は出てないはず。

「今日の社内報見て希望が困ってるんじゃないかな?と思って」

原因はあんたじゃ!





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