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恋心あれば水心
【女性向け 官能小説】

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経歴書の隣に真面目に写っている写真は
さっき手に取ったネームプレートの写真と同じだ。

「そう。この子」

「ちょっと待って」

黄色い小さなチェックボタンを野口がクリックする。
なんだそれ?
そこでまたパスを要求される。

「これね。さらにこの子の機密事項。一般の人事部のやつも見れないらしい」
「全員にあるの?」
「めったにないんだな〜。俺も初めて見た」

そういうと野口はガチャガチャとキーボードを打ちだした。

「野口?」
「俺ってば、このパスも知ってるんだなぁ〜」
「え・・・」
「人事部長から名簿のパスを教えてもらう時に見ちゃった♪」

こいつは本当に抜け目ない。

こんなパス良く覚えてられるなってぐらいの脈絡もない英字の羅列を
打ち込んだ後に開いたページには、とんでもないことが書いてあった。

「ほんとだ。機密事項だ」
「だな」

「まさか、新田常務のお嬢さんとは・・・・ね」







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