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真奈美の日記
【獣姦 官能小説】

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タロ-2

ペチャ、ペチャ、ペシャ……

みるみる真奈美の童顔は、まだらに泡立つ半透明の唾液をパックしたように塗り込められ、てらてらと鈍い光が反射した。余った唾液は、鼻や顎から糸を引いて滴り落ちた。
やがてタロは真奈美の首筋へと舌を這わせ、次第に胸元へと移動し、体操着に鼻先をこじ入れつつ、中をベシャベシャ音を立てながら舐め回し始めた。
コーラとは違う甘美な味は、タロの舌というより脳内を刺激し、すっかり彼の本能を覚醒させてしまったようだ。
そして急激に膨らみ始めた性欲という名の本能は、タロを生殖行動へと突き動かすのだった。
彼を生殖行動へと駆り立てる甘美な雌臭は、真奈美の唇よりは胸、胸よりは腹へ移るにつれ、どんどん強くなっていく。
とうとうタロはその首から上を、彼女の体操着の中へと潜り込ませ、裾から顔を出すと次は真奈美のパンツへと鼻先を突っ込ませ、長い舌をその中へこじ入れた。
今やタロは、甘美な臭い、つまり牝のフェロモンが真奈美の股間から放たれていることを感じ取っていた。
そして、その刺激は官能中枢に蓄積され、やがて生殖器官に伝達されるのだ。

タロは、今までに精を分け与えてきた牝達との行為を思い出したのだろうか。
眼には無数に張り巡らされた赤い糸のような血管が浮きあがり、ハアハアと息が荒く早くなっていく。
タロの股間には、ビクンビクンと脈打ちながら膨張を始めた彼の一物が垂れ下がっていた。

と、その時だった。
カラカラカラ……トイレから、トイレットペーパーを引き出す音がした。
今まさにパンツを咥え、引きちぎろうとした瞬間、ハッと顔を上げ、タロは聞き耳を立てる。
どうやら排便は終わったようだ。
少女の柔らかい女体の感触を舌で楽しんでいる余裕は無い。
しかし、人形のようにおとなしく、なすがままの態勢でいてくれているのは幸いだった。
意を決したのか、タロは、鋭利な犬歯が生え揃う顎を大きく開けると、か細く白い真奈美の首筋にガブリと噛み付いた。
ただし、犬歯の刃が喉笛を噛み潰さないよう配慮した最低限の力で。
そうして頑強な首の力で真奈美の上体をぐいとねじ伏せると、そのままズルズルとベンチから地面へと引きずり降ろした。

ザザアアア……トイレの水を流す音が聞こえた。

まもなく、タロの飼い主はトイレの戸を開けて、戻って来るだろう。
彼は真奈美の首筋を咥えてズルズルと地面を引きずりながら、散歩道の脇に広がる草むらへと転がり込んだ。
そのままガサガサと草むらをかき分けながら、道から遠ざかって行く。その先には、木々がうっそうと生い茂る森林が広がっていた。

真奈美は噛み付かれた首を支点に、仰向けの姿勢で引きずられていく。
喉に食い込むタロの顎が、気道を圧迫して満足に息すらできない。
あまりの苦しさに睡魔も吹き飛び、ハッと真奈美は意識を取り戻した。
……苦しい!
真奈美は、首を絞めつける圧力に苦しさと恐怖を感じ、慌てて手足をばたつかせて抗おうとした。
仰向けに寝かされた真奈美の体をまたぐように覆いかぶさったタロの太い前足や厚い胸板。
その圧倒的な圧力に阻まれ、真奈美の全身はガッチリと固められ、殆ど動かすことすらできない。
太い顎で食いつかれ、圧迫された彼女の首は、振り払うにも腕さえ伸ばせず、ただなされるがままで居るしかなかった。
やがて真奈美の顔面は蒼白となり、その眼は光を失っていった。半ば開いた唇からは、泡立つ濁った涎が溢れ始め、頬を伝う。
ほどなく真奈美は気を失い、全身から力が抜け落ちていった。
だらしなく弛緩した胴体と四肢は、ただズルズルと土や草の上を引きずられて、土埃と草の汁で汚れていった。

引き摺られているうちに、かかとが地面と擦れて、両足ともシューズが脱げてしまった。
また、パンツも地面を引きずられるうちにずれ下がり、ぷりっと膨らんだ桃色の尻と、それを分ける谷間の間までもが露出した。

タロは、ベンチから50mほど離れたところで一旦立ち止まり、後ろを振り返った。
ベンチの傍の公衆トイレからは、今まさに飼い主が出てくるところだった。
タロは、真奈美の上に覆いかぶさると、頭を低く下げて、息を潜めた。

「おーい、タロ……おーい!」

タロを呼ぶ飼い主の声が響く。
やがて飼い主がベンチにどっかと座るのが見えた。
――と、その途端いきなり立ち上がり、続いてベンチを蹴り上げる。
地面に固定してあったベンチは脚の部分からベッキリ折れて、宙を舞い、四散した。
恐ろしいばかりの怪力を放つ飼い主の青年は、何やら、ぶつぶつ言いながら遊歩道に沿ってキョロキョロしながら歩き始めた。
飼い主の筋肉で盛り上がった猫背は遠く小さくなり、やがて視界から消えてしまった。


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