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妖怪艶義〜天使〜
【OL/お姉さん 官能小説】

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妖怪艶義〜天使〜-6

4
『はぁ・・・。』

ベッドに寝転んで溜息をつく。でもそれは憂鬱ではなく、ある種の充足感を含んでいた。

――あの後ふたりで我に返り、互いに結構ハードに責め合ってしまったことを、微妙な雰囲気のなか謝り合った。

「守護する人間との交わりが、こんなに官能的だなんて・・・・」

頬を朱に染め、ぼそぼそつぶやく天使さまを思い出すと、心がむずがゆいような気持ちになって、今でも顔がにやけてくる。

「でも…これで少しは、気持ちが楽になりましたか?」

そう言って、俺を真っ直ぐ見つめる天使さま。その姿がだんだん、燐光の中にぼやけていって。

「私はいつでも、貴方を見守っています。だから、どうか頑張って。」

優しげな微笑みを残して、彼女は俺の知らない場所へと還っていった。


・・・・いや。そうだとしても、彼女はいつでも見守ってくれているのだ。

『はぁ・・・っ、よし。』

またひとつ息をつく。でも今度は、心に溜まったしこりを吐き出すように。

あんな美人に見られていては、いつまでも沈んじゃあいられない。
明日はやっぱり、企業研究やら面接対策やらをするとしよう。

そう決めて、俺は卒論の続きに取り掛かるため机に向かう。

・・・‘重労働’の後なので、今夜のところはいつまで続くか、分からないけれど。


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