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鳳学院の秘密
【学園物 官能小説】

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第4章 会合-23

 「驚きましたね先生、一体いつ彼女に教育を施したのですか?」
 「昨夜ですわ。急ぎ直哉様の御入り用になるかと思いまして‥」
 「なるほど。それで彼女は必要なことを知っているので?」
 「それは直哉様の手ずから、尋問なされてはいかがでしょうか」
 まったく爽やかな笑顔で恐ろしいことを言う。仮にも自分が顧問を務める部活の生徒を尋問しろとは。もっともその彼女を教育したのは、他ならぬ俺なのだが。
 何にせよ報道部の内部事情は早急に知る必要がある。奴らは売春倶楽部のことをどこまで知ってるのか、またその情報を外部に漏らしたのか。どの道奴らにも教育を施さねばなるまいが、下調べは必要だろう。
 それに‥
 俺は新たに下僕となったお嬢様の身体に目を落とす。心はすでに俺のものだが、身体もそうであることを教えてやらねばなるまい。なにしろ鳳の支配者には初夜権が認められているのだ。これを行使しない手はない。
 口元を綻ばせ、俺は応接セットの三人掛けのソファに座を移す。これから行う尋問には、武骨な玉座は適当でない。ソファの隣を叩くと、報道部の女は大人しく隣に腰を下ろすが、傍目にも緊張で身を固くしてるのが分かる。
 肩を抱き寄せるとますます身を強張らせるが、逆らう素振りは見せない。俺のやることに彼女が異を唱えることは決してないのだ。
 「ふふっ、おい、これから何をするのかわかっているのか?」
 「は‥はい、私は直哉様と‥その‥、‥エッチなことを‥」
 上擦った声で、緊張を隠しきれないまま口にする。その態度から察するまでもなく、男は初めてなのだろう。処女好きな俺としては喜ばしい限りだ。しかもなかなかの美形が相手となれば、興奮はいやがうえでも高まる。男を知らぬ肌を穢し、その身体を女に目覚めさせ、快楽の極みへと導く。何人女を相手にしようと、これに勝る悦びは見いだせない。
 抱き寄せていた手を首に回し、ベストの上から胸に手を伸ばす。ふむ、大きさはさほどでもないが、形は良さそうだな。乳房の上に手を這わせると、彼女の息遣いが激しくなる。これから自分の身に起こることを恐れてか、身体が小刻みに震えている。
 「おいおい、そんなに怯えるなよ。これからとても気持ちいいことをするんだぜ。ほら、身体の力を抜けよ」
 「‥はい」
 言葉使いがぞんざいになるのを覚えながらも、彼女の反応を楽しむ。命令通りにすべく、肩から力が抜けるのを感じるが、緊張は変わらない。まったく、あまり身を固くされると楽しみもままなるまい。少し楽な格好を取らせ、緊張をほぐしてやるとしよう。
 例えば、このしっかり着込んだ制服を緩めてやるのはどうだ。胸元へ手を伸ばし、ベストのボタンに手をかける。女子の制服を脱がせるのは、これが初めてというわけではない。慣れた手つきでベストの前を開いて、肩からはだけさせる。俺の指が胸元のリボンをほどき、ブラウスのボタンをゆっくり一つずつ外していくのを、彼女はじっと見つめていた。


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