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Twin's Story 外伝「Hot Chocolate Time 2」〜夫婦交換タイム
【母子相姦 官能小説】

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フラッシュバック-5

 真雪は高校を卒業した後、動物飼育に関する勉強をするための専門学校に二年間通った。その二年目の冬、彼女は学校の重要なカリキュラムの一つ、恒例の一週間に亘る郊外の水族館での宿泊実習に参加していた。
 その四日目の夜、実習生の世話を担当していた研修主任の板東俊介という男が言葉巧みに真雪に近づき、夕食に誘った。20歳になって間もない真雪に、成人祝いという理由をつけて酒を勧め、恋人龍に会えない寂しさを抱えていた真雪の心の隙に付け入ってホテルに連れ込み、そのまま身体の関係を結んでしまったのだった。
 気の迷いとは言え、真雪はその龍への裏切り行為を激しく後悔した。そして彼女は実習から帰った夜、狂ったように泣き叫びながら龍に謝り続けた。龍は自らの心から噴き出しそうになる、胸を引き裂かれるような痛みと苦しみを必死で抑えながら、そんな真雪を精一杯の温かさで抱きとめ、包み込み、癒した。
 龍と真雪はその後、友人や家族の温かい思いや励ましにも支えられて、より強くお互い愛し合う気持ちを持ち続け、そのまま無事に結婚し、愛らしい二人の天使も授かった。


 龍は一口紅茶を飲んだ後、カップをソーサーに戻し、しばらく目を閉じて考えた。

「龍……」
 真雪が小さく彼の名を呼ぶのと同時に龍は目を開けて、不安そうな顔をしたその愛する妻に目を向けた。
「真雪、今から俺、ちょっととんでもないこと口走るけど、いいかな?」
「え? なに?」
「イヤならイヤって、ちゃんと言うんだよ」龍は真雪の目を見つめながら念を押した。
「う、うん」

「父さんにトレースしてもらったらどうかな」
「え? ケンジおじに? トレース?」
「うん。つまり、君がその晩、板東にされたことと同じことを父さんにしてもらって、君の身体と心を癒してもらう」
 真雪は思わず大声を出した。「あ、あたしが、ケンジおじに……だ、抱かれる?」
 龍は眉尻を下げてふっとため息をついた。
「やっぱりイヤだよね」

 真雪は手に持っていたカップの半分程に減った中身をしばらく見つめていたが、何かに決心したようにそれをテーブルに置いて、龍の目をじっと見つめた。
「とっても素敵な方法だと……思う。思うけど……」
「思うけど?」
「りゅ、龍は平気なの? あたしがあなたのお父さんと、その、セックスするの」
「真雪のトラウマがそれで解消されるのなら、安いもんだよ。っていうか」
「え?」
「なんかさ、真雪が父さんに抱かれるの想像すると、ちょっとどきどきする」
「どきどき?」
 龍は慌てて言った。「いや、あ、あの、そ、それは決して俺自身に寝取られ願望があるってわけじゃ、その、なくてさ」
 真雪はくすっと笑った。「もしかしてあるんじゃないの? 龍」
 龍は赤い顔をして目をそらした。「ど、どうかな……」

「確かにいい方法かもね」真雪はにっこりと笑った。
 龍も赤くなったまま微笑みを返した。
「君が俺以外の男性に抱かれて、年上の男性への拒絶感をぬぐい去る、という方法を取る場合、考えられる相手は三人しかいない」
「三人もいるの?」真雪は呆れ顔をした。
「父さん、ケニー叔父さん、それにケン兄(健太郎)」
「な、なにそれ! パパやケン兄なんて!」真雪は真っ赤になった。
「だってさ、真雪が俺を放り出してそのまま突っ走るってことにはならない相手って、この三人しかいないでしょ?」
「パパに抱かれるのはいやだな」
「えー、なんで? 逆に父親だったら娘を最高に癒してくれるんじゃない?」
「世間に顔向けできないよ」
「それが理由? じゃあ真雪は父親であるケニー叔父さんに抱かれるのはまんざらでもないってことなんだね」
「確かにパパは大好きだけど……癒やしにはならないような気がする」
「そう?」
「最中にあれこれ言ってきて、いろいろうるさそうだし。あの人おしゃべりだから」

 龍は肩をすくめた。「言いたいことはわかるよ」
「ケン兄も年上じゃないからだめでしょ」
「そうか、たしかにお兄ちゃんと言っても実質双子だからね」

「そうやって考えると、ケンジおじに抱いてもらうのはいい判断かも」
「やってみる価値はあるだろ? あの人にならできそうな気がする。それにいざという時、真雪が拒絶しても、父さんならそれ以上無理強いしないよ」
「うん。そうだね。彼なら大丈夫だね。紳士だから」真雪は自分に言い聞かせるようにつぶやいた。
「彼は俺にも、真雪にも最も近くて、生まれた時から俺たちを見ててくれてたわけだしね。間違ったことにはならないよ。きっと」
 真雪は何度も小さくうなずいた。

「明日にでも俺から話してみるよ。父さんに」
 真雪は龍の目を見つめた。「もう一度訊くけど、龍は本当にいいの? そんなことになっても」
「憎き板東の残滓が君の中から消え去るのであれば、喜んで」龍は笑いながら、また真雪の肩を抱き寄せた。「それにさ、真雪は中学生の時、父さんに憧れてたんだろ?」
「憧れてた、って言っても、抱かれたいなんて思ってなかったよ。抱かれたかったのは当時から龍だけだったからね」
「その頃、俺はまだ小学生でした」龍は笑った。「マユ姉ちゃんは俺も大好きだったけどね」
 龍は真雪の身体を自分に向けて、悪戯っぽく口をとがらせて、啄むようなキスをした。


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