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鳳学院の秘密
【学園物 官能小説】

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第2章 疑惑-9

 そう言って、先輩はウェアの上から胸を揉んで見せる。そのまま両手を身体のラインに這わせて下ろしていき、腿の間に差し込むと、ゆっくり股を開いて見せる。かろうじて下着は隠れているが、いやらしいことこの上ない。
 「フフ‥、男の人にはエッチな目で見られちゃうかな」
 誘いかけるような上目遣いは、明らかに媚を含んでいた。まさかという思いで見ていたが、これはどう見ても裏ビデオにしか思えない。
 「遥香、逞しい男の人がタイプで〜、エッチの時は乱暴にされるのが好きなの。それでね‥」
 画面の中で先輩は両足を抱え込み、体育座りをする。膝から下を開いて、スコートの中が見えるようにしてるのはわざとだろう。普通なら穿いているはずのアンダースコートもなく、白いパンティが覗いてる。
 先輩はいやらしい姿勢のまま、卑猥な自己紹介を続けていく。立ちくらみに似た眩暈に襲われるが、あたしは何も考えられないまま画面に魅入っていた。
 「‥で、太ももは結構魅力的だと思うんだけど、どうかな」
 チャームポイントがどうこう言いだしたくだりを今の言葉で締めくくると、再び先輩は姿勢を変える。今度はベッドの上で四つん這いになると、ビデオに向かってお尻を突き出す。
 「ねぇ、どうかな〜」
 甘えた声を出しながら、腰を揺すって見せる。健康的に焼けた太ももの上で、白いプリーツのスコートが揺れる。日に焼けた肌は小麦色だが、内ももや腿の付け根に近い部分は白く、何とも言えぬ淫猥さを醸し出している。
 「うふふ‥」
 誘惑するような笑みをこぼし、次第に先輩の行為はエスカレートしていく。スコートの中に手を入れると、腿を伝ってパンティが引き下げられ、片足を抜いて左足に引っかけたまま、今度はスコートをまくりあげる。
 プルンとしたヒップが容赦なくさらされる。息苦しさを覚えたあたしは、大きく息を吐きだした。しかし先輩の痴態はとどまらず、片手で秘部を押し広げると、肩越しに振り返る。
 「どぉ、入れてみたい?」
 生唾を飲み込む音が聞こえ、思わず隣を見ると、二人は対照的な顔色をしていた。瀬里奈は驚きを満面に真っ青な顔をしているが、紫苑は逆に真っ赤な顔をしている。唾を飲み込んだのは紫苑の方だろうか。
 「‥何これ‥一体何なのよ‥」
 瀬里奈の震える声の呟きにあたしは答えることができない。本当にこれはいったい何なの?
 あたしたちの思いに関係なく、ビデオは続く。今や淫らな雰囲気をまとった先輩は、今度はごろりと仰向けに横たわり、剥き出しの股間を隠そうともせず、片膝を立てる。
 「あ〜んっ、遥香なんだかエッチな気分になってきちゃった‥」
 わざとらしく悩ましげな言い方をして、股間へと手を伸ばす。良く見えるようにビデオが近づくので、何をしてるかは明白だった。


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