少女の記憶 ☆-1
2006年6月25日 日曜日 雨
千章にとって雨の日は、思考に向く都合の良い日で嫌いでは無かった。
空気が適度に優しい湿り気を帯び、適度な雨音は心地良くさえ感じられる。
この日千章流行は自宅のマンションリビングにて大型テレビの画像を観賞していた。
人間関係が全く無い訳では無いが、それが少なからず希薄な千章において自宅へ他人を招き入れる事は皆無である。
だからと言って各部屋にゴミが散乱し乱雑になっている訳では無い。
どちらかと言えばその真逆な状態あった。
独身でありながら各部屋は常に整理整頓され、掃除は隅々まで行き届いていた。
微かに音を立てているのは各部屋に点在する空気清浄器の運転音のみである。
いつ来客者を部屋に通しても恥ずかしく無い状態である。
もっともそれはこの男千章流行存命中に期待出来ない。
しかし万が一現在大型テレビに映る映像を第三者が目にすれば、驚きのあまり卒倒しかねない物である。
50型画面に映る映像はテレビ番組でも無ければ、DVD等の映画の類では無く唯一無二の動画であった。
動画は福井美涼をレイプし、処女喪失時に撮影したものであった。
福井美涼に対し未練が無い…… 訳では無かった。
ノルマ終了時その動画・静止画は全て美涼に返却したはずであった。
もちろんこのコピーを持って当初の約束を反故にするつもりでは無い。
こちらから美涼に接触する事は二度と無い。
それでも時折こうして、美涼の美しさを顧みる事は暫く続く事になる。
美涼との過去を顧みる事を終えると、昼食を挟んで午後からは現在を確認する事となる。
現在…… つまり磯崎恵利子の事である。
画面中央固定撮りで融通は利かないが、ほぼぶれる事無く期待通りの動画が映し出される。
引き千切れんばかりに押し広げられ、貫かれる淡い桜色をした肉薄の二枚貝。
それは悲壮感さえ漂わせながら、貫き打ち込まれた陰茎に限界の伸縮を持って甘美な摩擦を与えている。
「やはり恵利子は、絵になる少女だ」
まるでこの場に当人がいるかのように、千章の口から囁く様に言葉が漏れる。
画像の場面はまさに意識を失った恵利子が変形の背面座位で貫かれるところである。
意識の無い恵利子は当然人形の様に、無抵抗に全てを受け入れるが体位によっては良くも悪くも外部から支える力が必要である。
千章はまずベット縁にて恵利子の身体を膝に乗せる様に刺し貫くと、後ろから抱きすくめる様にその身体を支える。
そうしておきながら右手で着用させた制服の胸元をはだけさせその膨らみを揉みしだく。
左手はその結合部が中心で捉えられる様に濃紺のスカートを捲り上げ腹部で押さえる。
制服着用時は小柄で華奢な感じの恵利子のスタイルだが、その胸元は幼く可愛らしい顔立ちにアンバランスな程ふくよかで形が良い。
まるで絹の様にきめ細かい肌には日焼跡ひとつ無く静脈が浮き出るほどの白い双球の膨らみ。
その膨らみが下半身に打ち込まれた肉茎の動きに呼応し、ゆらゆらと適度に揺れるのである。
ボリュームある膨らみでありながら形良く、その先端に息づく蕾も適度な大きさで乳輪も小さ目で愛らしい色である。
意識の無い顔の表情が画面に映り込む・・・、その映像の出来栄えは満足に値する。
実際の行為が終わり見返しても、十分千章の下腹部を刺激してくる。
やはり一度脱がせた制服を着用させて撮影したのは正解であった。
恵利子に継続的なセックスを誓わせる為、一部の静止画を見せながら脅し賺しを繰返した。
福井美涼の「撮影」に比べ、その拘束時の状態も手伝い磯崎恵利子「撮影」は十分な成果を得た。
そこで千章は改めて磯崎恵利子をレイプに至るまでを顧みてみた。
2004年6月
K市郊外にある複合集合商業施設内の書籍コーナーにて、当時13歳の恵利子と偶然出逢う。
その容姿は何故か、石崎佑香の面影を残す少女。
2006年4月
駅構内にてほぼ2年ぶりに、より愛らしく成長した恵利子と偶然再会する。
同時に二人目のレイプターゲットに定め、その身辺調査を開始する。
5月
通学中の電車内にてスカート内盗撮を開始する。
5月15日 月曜日
上記盗撮画像を使って、被写体である恵利子に揺さぶりをかける。
5月16日 火曜日
盗撮画像をネタに痴漢行為に応じさせる。
5月19日 金曜日
痴漢行為中の盗撮画像を元に、更に要求をエスカレートさせる。
5月22日 月曜日
痴漢行為の内容をエスカレートさせる。
5月26日 金曜日
24日より恵利子に直接触れ、同時に媚薬を塗り込み始める。
更なる盗撮映像があるとブラフを仕掛け、駅構内にて直接会う事を要求する。
5月31日 水曜日
駅構内にて「薬」を服用させ、用意した車に乗車させる事に成功。
その後計画通りラブホテルに移動し、意識の混濁している恵利子をレイプし撮影する。
6月7日 水曜日
レイプ後、最初の継続的セックス強要の日。