投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

Twin's Story 外伝「Hot Chocolate Time 2」〜男の矜持タイム
【OL/お姉さん 官能小説】

Twin's Story 外伝「Hot Chocolate Time 2」〜男の矜持タイムの最初へ Twin's Story 外伝「Hot Chocolate Time 2」〜男の矜持タイム 13 Twin's Story 外伝「Hot Chocolate Time 2」〜男の矜持タイム 15 Twin's Story 外伝「Hot Chocolate Time 2」〜男の矜持タイムの最後へ

修平の矜持-4

 ゆっくりと髪を撫でながら、修平は夏輝にまたキスをした。
「夏輝……」
「修平、ごめん……」夏輝はそう言って修平の手をぎゅっと握りしめた。
「夏輝……俺の方こそごめん。おまえに寂しい思いをさせちまって……」
「修平……」
「それに、せっかくの誕生日も祝ってやれなかったし……」
「いいんだよ、修平。今年のあたしの誕生日を今日ってコトにするから」

 夏輝の目から突然涙が溢れ始めた。「修平、ごめん、ごめんなさい、あたし、あたし……」
「夏輝?」
「許して、修平……」夏輝の涙はとどまることなく溢れ続けた。
 修平はうろたえた。「な、夏輝、泣くな、俺の前で泣かないでくれ。おまえらしくねえだろ……」
「うん、うん。ごめん、ごめん、修平……」

 修平は夏輝の身体をぎゅっと抱きしめた。その温かく大きな胸の中で夏輝はいつまでも涙を溢れさせていた。



 狭い、申し訳程度のバスタブに修平と夏輝は抱き合ってはまり込んでいた。

「夏輝ー……。こんな狭い思いしてまで二人でシャワーしなくても……」
「修平とくっついていたいんだ、あたし」
「そうなのか……。ほら、顔洗え。涙でぐしゃぐしゃじゃねえか。」修平は夏輝にシャワーのノズルを手渡した。
「ごめん、ありがとう」夏輝は顔をごしごしと洗った。
「相変わらずがさつな洗い方だな。みっともねえだろ? 二十歳になったんだからよ、もっとこう、優雅に洗えねえもんかな」
「これ、死ぬまで変わらないよ。たぶん。」夏輝は照れたように笑った。



 修平は夏輝からノズルを受け取って、タオルで夏輝の顔をそっと拭った。
「いつになったら話せる?」
「え?」
「何かあったんだろ?」
「……うん」
「待っててやっから、おまえが話したくなったら言え」
「ありがと、修平。ちゃんと言う。このあとすぐに……」

 修平は躊躇いながら小さく言った。「おまえをこうやって……抱いててもいいのか? これからも……」

 夏輝は慌てて顔を上げた。
「し、心配しないで。修平。大丈夫。あたしこれからもずっと修平の彼女だから。それは心配しないで」夏輝は修平の手を握りしめた。「もう離すことはないから。大丈夫……」
「そうか……」

 修平は安心したようにため息をついた。

「ごめん、心配かけて」
「気にすんな」

 修平は両手で夏輝の頬を包み込み、そっとキスをした。


Twin's Story 外伝「Hot Chocolate Time 2」〜男の矜持タイムの最初へ Twin's Story 外伝「Hot Chocolate Time 2」〜男の矜持タイム 13 Twin's Story 外伝「Hot Chocolate Time 2」〜男の矜持タイム 15 Twin's Story 外伝「Hot Chocolate Time 2」〜男の矜持タイムの最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前