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奴隷の日々
【鬼畜 官能小説】

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捨て子 アーシャ-1

アーシャがマラオ家の前に捨てられていたのは16年前だ

ザーザーとやまない雨の中、当時赤ちゃんだったアーシャはタオルに包まれ置いていかれていた

マラオ家はアーシャを引き取った

いや、引き取るしかなかった

この村には子供の面倒を見るような施設はないからだ

捨てるのも近所に見られたら…と思うと出来なかった

そこから、アーシャの辛い日々が始まる

アーシャは金髪で白い肌、人形の様な顔立ちをしている

それに比べ、マラオ家は茶色い肌

世間から見れば不思議に思われるのは当たり前だった

それが気に食わないのかマラオ家の人間はアーシャにキツく当たった

拾わないで捨てとけばよかったと

アーシャは耐えた

嫌々とはいえ、自分を育てた両親だ

恨むことなど出来なかったのだ

そんなある日、父のマラオ・アラブは酔っ払って帰ってきた

仕事が上手くいかなかったのだろう

イライラしているのが見てわかる

アーシャは部屋の隅で勉強をしていた

いつもならなんて事はない普通の光景だ

だが、それがアラブの癇に障った

「学校なんて行けないのに勉強何てするな!」

灰皿を投げつけ、ノートを破った

ゴミ箱を漁り、紙を集め、自分で作ったノート

アーシャは大切そうに拾い集めた

服もボロボロ、靴なんてなく、家から出られない毎日

折角、作ったノートさえも破られる

アーシャは悲しくなる

自分は何もしてはいけないのかと

「このっ!」

アラブはその姿に腹を立てた

生きていられるのは誰のお陰だと

笑え

何をされても笑えと

笑うアーシャの前でノートをビリビリに破った

笑顔を浮かべ、涙を流すアーシャ

怒鳴り声を聞き、2回から家族が降りて来る

母、姉、お婆ちゃん、おじいちゃん

状況は見て把握したはずだ

だが、家族はアーシャを責める

泣くなら死ねと

アーシャは涙を止めた


そして、感情を表には出さなくなった


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