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淫らな日常〜素人体験告白談〜
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決心-5

 花梨さんはニコッと笑って言いました。
 「ぶっちゃけ言うわ?自分は風俗で働く事を割り切れるかどうかだっけ?」
 「は、はい。」
 「静香ちゃんにとって割り切るってどういう事?」
 「それは…私はどんなお客さんとも仕事だと思って割り切ってセックスできるかどうか…」
予想していたかのように私の言葉を遮るように言いました。
 「違うわ?そんなんじゃない。割り切るという事は自分がソープ嬢だと割り切れるかどうかよ。誰とセックスできるかどうかじゃない。」
 「えっ?」
 「自分はソープ嬢なんだと割り切れれば自ずと誰とでもできる。でもソープ嬢だと割り切れなければ誰とも出来ない。そういう事よ。」
 「…」
頭を何かで叩かれたような衝撃を受けました。
 「お金を貰っておいて、やっぱ私ヤレません、じゃ済まないでしょ?お金を貰ったからにはヤル事しっかりやらなきゃ仕事じゃない。違う?」
 「はい…」
 「私達ソープ嬢はお客様から頂いたお金で給料もらってるの。その意識をどこまで強く持てるかよ?お客様がいなきゃ私は生きていけない。また帰る部屋もなくて掲示板で神を探して持って帰られるのを待つしかない。そんな生活はもう嫌。私はしっかり働いてその分いい生活がしたい。だから私にとってお客様は絶対なの。お客様に誰とでもやれるヤリマンだって言われたら、私はヤリマンだと認める。スケベな女だと言われたら私はスケベな女。金の為に体を売れる売春婦って言われたら、その通り。私は売春婦。全てを認める。だって私はソープ嬢だから。お金を払ってくれるお客様を満足させなきゃならないから。静香ちゃんはさっきお客さんって言ったよね?そんな意識ではこの仕事はできないわ?止めておきな?」
 「…」
何も言い返せませんでした。私とソープ嬢に対する意識が違いすぎて自分の甘さを痛感させられました。
 「って、言い過ぎたかな?ま、私は帰る部屋がなくて神待ちしてたから、泊めてくれたからにはそれなりの事はしなきゃならないって意識がいつの間にか染み付いてたけど、静香ちゃんは違うから、その割り切りも私よりも全然強い決心が必要だけどね。でも割り切れたら静香ちゃん、凄い泡姫になると思うな。私なんか簡単に抜かれちゃうだろうな。」
 「あ、あなたには適いませんよ…、絶対…」
 「いいえ?むしろ抜いてほしいよ。私、一番とか二番とか興味ないから。私が望む生活が手に入ればそれでいい。それにライバルいた方がもっと頑張れるような気がする。って、私、抜かれるの嫌なのかな?分かんないや。アハハ!」
でも嫌みのない笑顔に見とれてしまいました。私は真剣な表情で聞いてみました。
 「私はソープ嬢としてやっていけると思いますか…?」
花梨さんは即答しました。
 「うん。」
それが全てでした。私は決めました。私は床に正座しました。
 「私をこの泡姫で働かせて下さい。宜しくお願いします。」
床に額がつくぐらい頭を下げました。この瞬間、私は風俗の世界に足を踏み入れました。ソープ嬢として生きていく決心をしたのです。迷いはありませんでした。
 改めて契約を交わし晴れて泡姫の一員になったのでした。
 


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