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淫らな日常〜素人体験告白談〜
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決心-4

 「マンションは一つにまとまってはいないんですか?」
 「働いてる子達を一つのマンションに集めて、もしそこが世間にソープ嬢の住処だと噂がたったらみんなが好奇な目にさらされる事になるからあちこちに点在させてるんだ。それにソープ嬢同士の妬みだって生まれる。そんな渦に巻き込まれて安心した生活が失われたくないだろ?家ではリフレッシュして貰いたいからね。泡姫を出たらみんな普通の子として生活して貰いたいというのが我々の願いなんだよ。」
 「そうなんですか…。」
もはや嘘っぽいほど働く女の子の事を考えてるんだなと感じました。それから基本的な仕事の流れを一通り説明されました。建物が立派なのは、自分はこんな素晴らしい会社で働いている人間なんだと言う自覚を持たせる為だと言う事です。正直言って普通の会社よりも環境的には格別に恵まれていると思いました。ただ、風俗だってことは忘れてはなりません。決して人には話せない職場です。いくらお金を稼いでも人間的には並み以下であるという意識でいなきゃならない事は忘れてはいけない事なんだと思いました。
 そして時間を気にして部屋を出て行った俊さんが戻ってきました。
 「静香ちゃん、花梨ちゃんが仕事終わったら話聞かせてくれるってさ!」
 「本当ですか!?」
 「ああ。」
親指を立てました。
 「へー、あの花梨が。」
 「??」
不思議そうな顔を見た俊さをが説明しました。
 「あんま他の子と関わりを持ちたくないというタイプなんだよ。」
 「そうなんですか??」
 「ああ。まぁ多いけどね、そういう子。1日色んな思いをして働いて疲れてるから。あ、でも俺のお願いは聞いてくれるからダイジョブだよ。」
 「はい…。」
自分の都合で話を聞きたいだなんて言ってしまい申し訳ない気持ちでいっぱいでした。それから仕事が終わるまで待ちました。
 「失礼しまーす。」
社長室に入って来た超美人、それは花梨さんでした。
 「俊ちゃ〜ん♪」
手を振ってニコニコしています。私は緊張してますが。そんな私を見て花梨さんは言いました。
 「あ〜、こりゃ私の事相手してくれない訳だわ。こんな美人な子を見つけたらね〜?」
 「そーゆー訳じゃないさ…」
小悪魔的笑顔で俊さんをからかう花梨さん。私より全然美人です。この人が日本一かと思うと余計に緊張してきました。
 「花梨…でいいのかな?本名で挨拶すべき??」
俊さんに確認する花梨さん。
 「いいんじゃん、花梨で。」
 「そっ。じゃあ初めまして、花梨です。宜しく〜!」
 「朝倉静香です!宜しくお願いします!」
私は立ち上がってしまいました。
間近で見ると更に美人でしたが、イメージとは違いかなりギャルっぽく感じました。
 「まー、大した事は言えないかもしれないけどね。」
ドサッと座りました。脚なんておっぴろげです。
 (そ、素行悪っっ!)
びっくりしました。イメージが崩れていきます。
 「おしとやかでしおらしいソープ嬢演じてるから疲れんのよー。もうダルダルよ。」
 「ごめんなさい、疲れてるところ…」
 「あ、いいのいいの。私、あなたみたいな目をした人、好きだから。」
 「目?」
 「うん。どっしり座った目!あなた大物になるね。間違い無い!」
 「そ、そんな事…」
 「ある。私の目に間違いはない!」
自信満々の花梨さん。私は戸惑ってしまいました。


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