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痴漢専用車両へようこそ
【痴漢/痴女 官能小説】

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ゆうこ-6

「どうして、優子ちゃんがここに居るんだ?」

胸に顔を埋めて泣いている優子の頭を撫でながらマスターが陽子に聞いた。その表情はさっきまで恵里香たちを犯していた怒気は完全に抜けていた。

「あたしが来て貰ったのよ。優子ちゃんのお陰で元に戻ったのよ。正解でしょ」

これまでのパターンなら、そのまま時間が経過して2,3日後に意識を戻した場合でも、しばらくの期間は塞ぎ込むことが続いた。

しかし、今回はそんな気配は無かった。優子の存在がマスターの心を癒すと陽子が予想したとおりになった。

「優子ちゃんのお陰?でもどうやって?」

「優子ちゃんが声を掛けてキスをしたら戻ったのよ。優子ちゃんの声が聞こえたから戻ったんでしょ」

「声?そう言えば夢の中で聞いたような気がするけど、でもその声は…」

マスターは少し顔を歪めながら言いかけた言葉を止めた。そのマスターの言葉を制するように陽子がゆっくりと首を横に振ったからだ。

「そうか…」

マスターが考え込むようにつぶやくと、そのやり取りを聞いていた優子が顔を上げた。

「どんな夢?どんな声を聞いたの?」

優子の涙の溜まった裏表の無い真っ直ぐな目を見て、マスターはドギマギしてしまった。

「ど、どんな夢って、そうだなあ。溺れて水を飲んで苦しかった夢かな。気が付いたらここで咳込んでいた」

マスターは声の事は伏せて、目覚める直前のことを思い出しながら答えた。

「それって夢じゃなくて実際に喉に何か詰まったから苦しくなったんじゃないの?そんな単純なことで起きたの?」

実際は違うことを考えていた陽子だったが、取りあえずそういうことにした。

「やだ、若しかしてマスターが起きたのは、あたしの声を聞いたんじゃなくて…」

それを聞いて優子は有ることを想像して真っ赤になった。その想像を裏付けるように優子の股間から大量の愛液が太ももを伝っていた。

今の今まで自分の愛の力だと思い込んでいたのに、マスターの口の周りが自分の愛液でしっかりと濡れているを目の当たりにして優子は顔を覆った。

「いやああん、恥ずかしい…」

真っ赤になって身を縮める優子の頭を、マスターは再び優しく撫でた。

「まあ、そのお陰かどうかわからないが、今回はスッキリ目覚めることができた」

いつもの目覚めの沈痛さが無いのは、裏表の無い性格の優子が自分の心を癒していたのは間違いなさそうだ。

マスターは全裸で縮こまる優子の頭を撫でている内に、前回のホームでの優子の大胆な告白を思い返していた。

(淫乱なクセにそれでいて純情、やっぱりこの子は楽しい)

「くっくっくっ」

自分の頭を撫でるマスターが身を震わせて笑いだしたので、なんだかバカにされたようで優子はカチンときた。

「どうして笑うんですか!」

「くくくっ、ご、ごめんごめん、もう笑わない、くくくっ、ダ、ダメだ、ぶっ、わははは、はっははは」

優子がぶつけるストレートな意識は笑える。マスターは身を捩って笑いだした。


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