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訪問調教リメイク版
【SM 官能小説】

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恥辱調教-1



 「いやぁ、まいったなぁ。こりゃ奥方に緊急出動願いだ」
 今日から出張予定の上杉部長が何か忘れ物でもしたらしく、朝から大きな声を出して一緒に出掛ける幹部達に話している声が聞こえる。部長の出張時間は迫っているらしく自分の部屋に入って、慌てて携帯で妻に電話をしている様子がうかがえる。
夜勤の滝山の勤務時間が終わるのは朝8時半で、日勤組が出勤するのは8時に決まっているので30分のだぶる時間が必ずもうけられていた。滝山は勤務が終わり次第、雅恵の家で調教を実施する予定だったので思わず聞き耳をたてる。
 「――おお、そうなんだよ。至急届けてくれ。私の部屋で待っているから」
 思わぬ展開に滝山は思案をめぐらせ、雅恵にメールをうった。
 《おはよう。会社に来るそうだね。部長が出かけてもそのまま部屋で待機して》
 返事は来なかったが滝山はさして気にすることもなく帰り支度をするふりをしながら仮眠室で雅恵を待っていた。

 雅恵は夫からの電話を受けてすぐに忘れ物の封書を見つけ出かける準備にかかった。すかさず鳴ったメールの受信音で携帯を開いて顔が引き攣る。また滝山からの指令だ。
軽く化粧をすませると大通りに出てタクシーをつかまえて乗り込むと、昨日の悪夢に思いをはせた。
 雅恵は滝山によって始めて絶頂というものを知った。結婚前に付き合った数少ない男性経験と夫との営みでも、性的快感はあっても絶頂という程のものはなかった。
愛撫され、ペニスを挿入されると、それなりの快感を得られ満足していた。セックスから受ける気持ち良さは、人それぞれ感受性が異なり必ずしも頂点を極めなければいけないものだとは思っていなかった。今のままで十分満足してきたはずだった。
 ところが、こともあろうか滝山という闖入者に脅され、縛められ、雅恵が嫌う獣の交尾のようなやり方で屈辱を与えられたのに、何回も逝ってしまったのだ。
雅恵は自分の体の中から淫乱な獣が飛び出して暴れ回るのを抑えることが出来なかった。理性が飛び、はしたなく声を出して硬直と弛緩を繰り返した。
 (一体どういう事なのかしら……)
 タクシーの窓から流れる外の景色を眺めながら取り留めもなく考えを巡らせた。今から向う夫の職場に、滝山が何かしらの悪意をもって待ち構えているのは確かだ。今の雅恵にとって一番恐れているのは滝山との淫らな行為が夫にばれてしまうことだった。
平和な家庭を守るためには雅恵自身がしっかりしなければならなかった。
 雅恵はタクシーのシートで背筋を伸ばし美麗な顔を引き締めた。


 2

 仮眠室の窓から守衛のいる表門を窺がっていると一台のタクシーが止まり中から雅恵が飛び出してきた。あらかじめ上杉部長から伝言が伝わっているらしく、すぐに雅恵は構内に駆け込んでいった。
 滝山は場所を変え、部長の部屋のドアが見える通路の陰に身をひそめた。何回か夫の部屋に来たことがあるのか雅恵は迷いもせず部長の個室に足早にやって来た。ノックをすると中からくぐもった上杉部長の声がした。雅恵が中に入り二言三言話す声が聞こえ、すぐに上杉部長が部屋から出ていった。
 滝山は通路の陰から部屋を窺がっていた。朝の就業時間が過ぎているせいか作業場から離れている部長の個室周辺をうろつく人影はなかった。滝山は周囲を見渡して誰もいないのを確認してから個室のドアをそっと開けて中に入っていった。
 レースのカーテンが掛かっている明るい窓際に雅恵が外を向いて立っていた。滝山が後ろ手でドアを閉めると初めて存在に気づき手に持っている携帯を胸の前で握りしめて顔を引き攣らせた。
 「滝山さん、もうこれ以上は無理です。お金なら私の貯金の範囲でなら用意できます。それ以上お望みなら少しずつお支払いたします」
 「ふふふっ……。解っていなね。俺は奥様の身体を制服したいんだ。いや、身体だけじゃない。心まで支配したいんだよ」
 「何を言っているの。私は夫がいるのよ。そんなこと出来るわけないです」
 「夫がいようとなかろうと関係ない。性の奴隷にしてやる」
 「ふざけたことを言わないでちょうだい! あり得ないわ!」
 「最後には自主的になるさ。そのための調教を今日から行うぞ」
 滝山がずかずかと大股で近づいていくと恐怖で雅恵は身を硬くして窓の外に向って身を丸めた。


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