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HARMONY
【スポーツ その他小説】

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HARMONY〜1話〜-1

負けた・・・
その日、中学校全国大会決勝。
我、濱ノ陸中学 対 大阪乃第二中学
結果は、 62 -  64
涙が止まらなかった。ここまでやってきたことが全て無くなったような気がした。
「お前らはよくやった!!オレはお前らを誇りに思う!!高校に行って頑張ってくれ!!」
泣きながら監督が誉めてくれた。その涙をみると、もっと涙が込み上げてくる。
あと2点。その差がどれだけ小さいかバスケットをしている人や知っている人ならわかるだろう。
相手チームが嬉し涙を目に浮かべながらとても喜んでいるのをみると、さらに涙が溢れてくる。
周りのギャラリーの人たちももらい泣きしている。そして優勝校のトロフィー授与式を見る前にオレはその場を去った・・・


「あ〜、嫌な夢みたな・・・」
オレは大里柳太郎(おおざとりゅうたろう)高校の入学式まであと数時間の新一年生。
濱ノ陸中学ではキャプテンをしていた。オレが行く高校、櫻高校はバスケを先進していない高校。
つまり、弱い高校。多分オレは逃げたのかもしれない。あんな辛い想いを二度としないように。。。
バスケができればそれでいい。オレは朝風呂に入って、学校へ行く準備をした。
オレがいた中学からは同じ高校に行く奴はいなかった。だから、オレは一人で学校へ行くことになった。
学校へ着いてみると、ざわざわして、これからの入学式の雰囲気を醸し出していた。そこでオレはとある一人に目が行った。
あいつは・・・、大阪乃第二中のキャプテン、須賀浦尚人(すがうらなおと)。なんであいつがこんな所に。
オレは気になって話しかけた。
「おい」
「ん、何?」
「オレの顔を忘れたとは言わせないぞ」
「は?なんだよ、いきなり・・・、あぁ、お前」
「やっぱ覚えていなきゃおかしいよな」
「あぁ、わりぃわりぃ。ってかよ、この学校に進学したのか?」
「あぁ、まぁな。いろいろあってこの学校に進学した」
「そうか」
「オレも聞きたいんだけどよ。同じ事」
「オレもいろいろあってな」
「そっか。バスケはやんのか?」
「いや、やらない」
「やらない!?なんで!?」
「いろいろあってな」
「なんだよそれ、気になるだろ」
「まぁ、いいだろ。んじゃ、同じ学校だし、これからよろしくな」
そういって尚人は去っていった。なんだったんだろうな。なんでバスケやんねぇんだろ・・・。
オレはそのことばっか気になってこの日はなんもままならなかった。(部活はちゃんとやったけど)
次の日、同じクラスの奴から尚人の話しを聞いた。(盗み聞き)

「なぁ、隣のクラスに須賀浦尚人って奴がいるんだけどさ。そいつ、バスケがめちゃめちゃうまくて有名高校から呼ばれてたんだって。でも、部活引退して、後輩とのお遊びみたいな練習試合のときに脚の靭帯切ったららしいんだ。それでな、その有名高校からの誘いもあっちが断っちゃって、ここに来たらしいんだ。一応、切れたっていってもそこまでヤバイ状態じゃなかったらしくて、もう治ってるって聞いたんだけど、バスケできるかは微妙らしいよ・・・」

そんなこんなで、今日も一日が終わろうとして家に帰る途中、帰り道にあるストリートバスケコートでボールを跳ねているあいつがいた。声をかけにくかったけどとりあえず話しておこうと思った。


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