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訪問調教
【SM 官能小説】

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家畜-1

懸垂用のバーに2本の縄がくくられている。
 1本は手首に、そしてもう1本は腰に。
 みゆきは完全に脱力状態から抜け出せず、2本の縄に吊られて、立っている状態だった。
 頭を下に垂れ、腕を上に上げさせられ、腰を突き出して揺られている。

 「くっくっくっ、そうとう お浣腸が効いたようね。スッキリしたところで、アヌスの拡張と感覚の向上をするわね。お浣腸のあとは、何故かアヌスの感覚が増すのよ。それを感じとってほしいの。いいかしら」 みゆきは全く無反応だった。 男が指にワセリンを塗り付けた。

 「中指ぃ〜」 突きたてた中指をアヌスにあてがった。一気に押し込んだ。

 「ぬあぁっ! ああぁ!」 電気が走ったように体を反らせた。

 男が指をゆっくりと前後に動かし始めた。
 みゆきが耐えきれぬように顔を振っている。

 「どう? 全く前回とは違う感覚でしょ、ふふふっ」

 男の気まぐれな指が回転したり、曲がったりする度に暗い悦楽の悲鳴をあげさせられる。
 ドアの取手を回すように手首を回転させながら、前後に抜き差し始めた。
 手管に嵌まり、乱れて行く女を尻目にどんどん スピードをあげてゆく。
 いきなり指を引き抜いた。ガクンと女の頭が落ちる。

 「ふふふっ」その様子を見ながら、人差し指と中指2本の指にワセリンを塗っている。
  
 男が女の腰に巻いているバンドに手をかけた。
 尻に回した指をごそごそと蠢かしている。

 「はあああっ! あっ!」

 「ほうら、2本入るぞ。ひひひっ!」

 1本目の指が侵入した時、鋭い快感が尻から背中にかけて走り抜けていった。掻き回されるとゾクゾクとした感覚が沸き上がって来た。
 縄で繋がれて家畜に陥れられたような、それでいて支配されることに浸れる安心感と喜び。被虐感と束縛の、苦しみと喜びに浸っていた。
 2本の指で犯されると家畜として扱われている自分がご主人様の指によってアヌスホールを押し広げられ、もっと大きな物を受け入れさせる準備をさせられているんだ、と自覚させられる。それに伴う苦痛すら、ご主人様に奉仕するために、必要なものとして喜んで受け入れられる気がした。
 そう、苦痛を受け入れる気持ち自体が快感に変わりつつあった。
 それとは別に 指に絡まり付く粘膜がどんどん感じていた。
 その二つの“快感”が支配していった。

 「ああああっ! いいっ! ご主人様っ」

 「ほう、みゆき、やっと自覚が出てきたようだな。お前はアタシの奴隷となって、尽くすのだ。ほほほっ!」

 「あああっ、はい、ご主人様」

 浣腸により、完全に人としての尊厳を奪われ、尻を犯されるという非現実的な世界に引きづり込まれ、みゆきはマゾヒストに浸りきっていた。みゆきは気分が高揚し、涙が溢れてきた。

 尻の穴に突っ込まれた2本の指がみゆきをコントロールしていた。男の指の動きに合わせて精神的、肉体的な悦楽が押し寄せる。

 「あっ、あっ、あっ、ご主人様!」

 男の目が興奮で釣りあがり、滅茶苦茶な指突きをしている。
 全身をかけぬける悦楽の波に女は体全体でのた打ち回る。

 ビクン! ビクン! 鋭い緊張が走り、動かなくなった。



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