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青い夏休み
【その他 官能小説】

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個別指導は恋の味-2

 このお姉さんの言っていることがほんとうなら、健太郎とどういう知り合いなのか。
 遠い親戚、友達の友達、そのあたりが妥当な線だろう。

「お姉さんね、この図書館で働いているんだ」

 ほら、と示す名札には、『今井遥香』とある。

 これがこの人の名前なんだ。遥香、いい名前だなあ。
 昨日とはまた違う花の匂いがするし、大人だし、きっとものすごくモテるんだろうな──。

「ハカセくんにお願いがあるんだけど、聞いてくれる?」

「はい!」

 予想していなかった展開に不意打ちを食らって、博士はかるい金縛りに遭ってしまった。

「ちょっぴり恥ずかしいお願いだから、あっちの部屋でお姉さんと2人きりになろっか?」

 すると博士の返事も待たずにその手を引いて、遥香の向かったその先には、ひっそりと佇む書庫のドアがあった。

 部屋に入り、施錠する。

 他言無用の口約束を交わした2人は、古本の匂いが立ち込める密室の中で、息もできないほどの緊張と期待に胸を詰まらせていた。

「きみぐらいの年頃の男の子って、女の子の体に興味とかあるのかな?」

 ギクリ、と博士の顔が強張る。

「やっぱりあるんだね」

「別に。まだ小学生だし……」

「そっか。それじゃあ、こっちはどうかな」

 もてあそぶような目を博士に向けてから、遥香は自分の着衣に指をかけて、色っぽく呼吸した。

「ううん、ふう……」

 そこからじゅうぶんすぎるくらい時間をかけて、1枚、また1枚、身にまとったものを脱いで肌をさらしていく。

 あとに残ったのは、白桃みたいに薄い皮膚を、下着というおしゃれ着でデコレーションした、今井遥香そのままの姿だった。

「今だけとくべつ、ハカセくんが触りたいところを、どこでも触っていいよ」

 そんなことを急に言われても困る、と言うつもりだったのに、舌がもつれるというか、思考がもつれて拒否できない博士。

 かろうじて動く目だけを遥香に向けていると、どうしてもブラジャーやショーツが視界に入るし、その生地の向こう側にある大人の領域に踏み込みたくなる。


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