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Queen Celes
【二次創作 官能小説】

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Portrait-8

「・・・・・・・・」



アウザーは感慨深げに目の前にある“セリスの肖像画”を見いった。


そこにいるセリスは紫色の生地のドレスを身につけ 長椅子に横たわった状態でだらりと手足を垂らしている。

その金髪は乱れ両目は閉じた状態でピンク色の唇が僅かに半開きの状態になっていた。

胸元は左乳房のみが露出しその白い肌と赤い乳首がはっきりと見える。

下腹部を覆う筈のスカートも半分捲り上がり、

彼女の下腹部が見えるようで見えない構図が余計に見る者の官能の炎を燃え上がらせるのだった。



言うまでもない。
かつて画家自身がセリスと身体を重ねた後、
快楽の余韻にひたるセリスの姿を密かに書き写し、
正式に献上したものとは別に完成させていた裏の肖像画だった。


この絵こそが
アウザーのエドガーに対する羨望とセリスへの欲望を燃え上がらせ、

今回画家と示しあわせて
セリスをもてなし
セリスを堪能しようと試みることになったきっかけでもあった。



(やはりエドガーとは女の好みまで同じのようだな。

・・・さて、今夜は長い夜になりそうだ――――)
島島島島島島島島島島島





(―――確かに見事なものばかりね。よくこれだけ揃ってるものだわ・・・・)



幾つもの部屋や長い廊下にずらりと陳列されている美術品の数々に、

素人のセリスでも思わず嘆息してしまう。


この部屋に案内されてから先導する画家から一品一品を、その由来や見所について逐一説明を受けている。

絵画、彫刻、調度品、陶器・・・・・。


世界崩壊の後の混乱をくぐり抜け、これだけ様々な種類の品々が一堂に会しているだけでも、
セリスとしてはアウザーの好事家としての努力に感心せざるを得ない。


また内心驚きを感じているのは、
先程から各品目について説明していく画家についてである。

初めて会った時にはただ腕のいい絵描きという印象しか持っていなかったが、
今回案内役を引き受けた理由からか予想以上に博学であることが分かった。

しかも専門たる絵画以外、広範多岐にわたる領域について。




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