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シテはいけないことをスルということ
【その他 官能小説】

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『マイ・リトル・リグレット』-3

 アパートに着く頃には十九時半をまわっていた。
 先刻の男性店員が温厚な性格だったから良かったものの、もっと別の性質を持った人物だったなら、私は今頃、一生結婚できないような酷い目に遭っていたことだろう。
 つまり、無事に帰ってこれたということだ。

 すぐにでもベッドに向かって、疲れた身体を投げ出したい気分だけど、私はその前にバスルームへ行き、服を着たままタイルの床にしゃがみ込んだ。

 夕べの結露はすっかり乾いている。
 そうして和式トイレで用を足す姿勢のままお尻を出して、割れ目にそっと指を這わせた。

 あたし、こんなに濡れてる──。

 背すじにぞくっと電気が流れて、甘い吐息と共に愛液が漏れ出した。
 膣内の異物感に理性を引っ掻きまわされて、どうしようもなく切ない気持ちが込み上げてくる。

 早くマニキュアを取り出さなきゃ──。

 私は二本の指をスタンバイ状態にして、息む感じでお腹に意識を注ぐと、ゆっくり、ゆっくり、膣の浅いところを刺激した。

 ひゅくん──としゃくれた声を上げる私。
 目を閉じて、内股をむずむずとすり合わせる。

 柔軟な穴がとろけるように熱く疼いているのに、マニキュアにはまだ届かない。
 それならばと指の第二関節を曲げて、もう少し奥の方まで探ってみる。

 あった──。

 ようやくそれらしき手応えを掴んだ。
 たとえば私が親鳥で、マニキュアが卵だったとしたら、今頃はこのお腹の中で羽化していたかもしれない。
 それほどまでに私の体内は温かく、産むのに適した粘液をたっぷりと分泌させていた。

 き、気持ち良くなって、きちゃった──。

 本気スイッチが入った私は、浴室中に淫らな音を響かせて、膣内のマニキュアをぐりぐりと転がした。
 痛快な痺れが、女性器のスポットを責めてくる。

 いく、もうだめ、いっちゃう──。

 そうやってオーガズムが近づいてきた時、膣が小刻みに収縮し始めた。
 膣の奥を覗いたことがなくても、行き止まりに子宮があることぐらいは知っている。

 そこにマニキュアがあたる度に、ものすごくアブノーマルなことをしている自分の弱さを思い知った。
 それでもやめられない。

 私が私を犯している、そういう気分になりたくて、行為がついつい急ぎ足になってしまう。
 かぷっと指に噛みつく膣口がさらに締まって、クリトリスの紅い実も固くふくらんでいる。

 普通の女の子に、戻りたい──。

 こんなにも汚らわしいことを覚えてしまったのだから、純真だった頃の自分にはもう戻れない。

 私は絶頂した。

 あんなに速かった呼吸も、まったりと鎮まっていく。
 心臓や肺をかばうように肩をすくめて、体育座りの恰好でいつまでも余韻を味わった。

 こんなふうに痙攣するの、久し振りかも──。

 よし、と気持ちを切り替えて、私はふたたびマニキュアを取り出すことに専念した。
 けれどもなかなかうまく掴むことが出来ず、それどころか、さっきよりも深い位置に潜り込んでしまったような感じさえする。

 こういう場面で焦っちゃうと、逆効果なんだよね──。

 そのあたりは十分に心得ているつもりだったが、完璧にテンパってしまった私は、とにかく全裸になってその場で飛び跳ねてみた。

 おねがいだから出てきてよお──。

 万引きしたことを今更後悔しても遅いのだ。
 ここは自力でどうにかしなくてはならない。

 そうだ、あれが使えるかもしれない──。

 思い立ったらすぐに行動しないと気が済まない私だ。


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