投稿小説が全て無料で読める書けるPiPi's World

夢姫伝説
【SF 官能小説】

夢姫伝説の最初へ 夢姫伝説 10 夢姫伝説 12 夢姫伝説の最後へ

第2話-1

市街地にある高級ラブホテルの一室の中、中世ヨーロッパの雰囲気を見せつけ、天井には煌びやかな美しいシャンデリアが飾れる室内、広い室内の中央にセミダブルの大きなベッドが置かれていた。
ベッドの上には若い2人の男女の姿があった。2人は抱き合い激しく、緩やかに身体を揺さぶっていた。
ベッド下で男性を見上げ支える様にしている若く美しい女性は、長く美しい茶色の髪を振り乱し枕下周辺に液の様に垂らしていた。
女性の上部に乗る様に見下ろしている男性は、女性の下半身の腰に自分の腰を押し当てていた。男性の陰茎が、女性の膣穴に入り、激しくピストンを繰り返す。
男性の陰茎が膣穴を出入りする度に、女性は「ア...ア...アァン...」と、喘いでいる。
男性の陰部が女性の膣穴に潜り込み数分間程続いた。
女性の膣穴に入る男性の陰茎は、膣が外部からの刺激に反応し、それを押さえ込もうと蠢く行為に、過激に反応し陰茎全体が快感の渦に包まれようとする。

「う...クッ...クッ!」

膣穴から、潤滑液が垂れ出し、滑らかな感触に包まれる肉壷の中、男性の男根が次第に絶頂の渦に包まれて、激しく液を噴き出した。
ズピュッと、音を立てるかの様に男性の陰茎は射精し、女性の胎内に欲望の汁を注ぎ込んだ。

「ふぅ...ふぅ...」

射精を終えた男性は、力の抜けた自分の陰茎を抜き出す。男性のモノが無くなると、女性の陰部から、濁流の様に白い液が溢れ出て来る。

「ハア...ハア...中々良かったわよ。ミヤギ...アナタのプレイ...」

女性は横になった状態で、ミヤギと言う男性に向かって言う。

「ユリナの方こそ、良かったよ。膣の中がこんなに引き締まったりして、ここまで楽しませてくれるとはね...、ミマツカンパニーのラブドールの製品の良さを改めて知ったよ」

女性はラブドール用に製造されたアンドロイドだった。他のアンドロイドの様に一般的な頭脳、AI(人工知能)もあるが、基本は男性との性行為が主のアンドロイドである。

「ありがとう。久しぶりに男性相手に興奮したわ。1回のプレイで体内の水分が随分減ったわ。...そう言えば、あたしに何か相談したい事があって、会いに来たのでしょ?」

「ああ...確か君達ミマツカンパニーは、確か軍用のアンドロイドも製造していたよね」

「ええ...特殊部隊のアンドロイドよ。ごつい体しているけど、ちゃんとアソコも機能するやつよ」

「たのもしいね。もしかしたら数体借りるかも知れないけど、大丈夫かな?」

「良いわ。アナタの為に、頼んでおくわ」

「頼りになるね君は...、我が社の製品は、ファミリー向けばかりで、今ひとつパッとしない物ばかりで、つまんないのだよ」

「でも...アナタ達の製品の方が、優れているのでしょう?確か極秘に開発している、製品の発表が近々あるとか...」

「それは、取り下げになった。思わぬ欠陥が発生したんだ。あれは世間に披露出来る物では無い」
 
「そうなの?あたしは見たかったな、その商品...確か開発名称はアリサだっけ?」

その言葉を聞いて、ミヤギは立ち上がり、そして脱いでいた衣服を着込む。

「アリサプロジェクトも当分、お預けだ」

「どうしてなの?」

「色々と、問題が発生してね。何よりも物資の回収がまだ、済んでいない」

「あら、大変ね」

「これから、会長との打ち合わせに行く。君は、僕の車を1台貸すからそれで帰宅してくれ」

そう言って彼は自分の愛車のカードキーをユリナに渡すと、そのままホテルを出て行く。
 ミヤギがラブホテルから出ると、出口付近に会社の高級セダンの車が待っていた。

「遅くなってすまない」

運転手に一言伝えて、彼は車に乗り込む。運転手は何も言わず、そのまま発進をする。ミヤギは、車に乗ると車内用に設置してあるボタンを押す。すると新緑に包まれた自然の風景が車の天井から床まで全面に映し出される。小川の流れる水の音や、野鳥のさえずり等が響いて来る。

「会長の記者会見は、今朝早朝に終わりました。発表の内容については、お手元の電子ペーパー新聞で確認が取れます」

ミヤギは、隣の席に置いてある電子ペーパー新聞を手にして、記事を探しにスクロールさせて記事を見つけると内容を拡大させて記事を見た。

文面には大きな字で「タナカコーポレーション社のトラック落下。物資は全て回収」と、書かれていた。

「真相が隠蔽されている。あまり会社がこう言う事をすると、そのうちしっぺ返しが掛かってくるぞ」

「では...ミヤギさんとしては、我が社の極秘開発の製品に付いて、今回の事故の事も含めて、きちんと公表すべきだったのだと思っているのですか?」

「そうだね...事故が発生したのは、仕方ない事でも...やはり隠蔽はマズイと思う。アリサに搭載されているコンピューターシステムは、数日で過去から現在までの世界中のネットワーク情報を書き換えてしまう程の巨大なシステムだ。あれを放置しておくのは非常に危険だ。しかも未だ何の手掛かりも得られていない状況。今、世間に公表しないと、後々我が社の株にも影響しかねない。何よりも傷が浅いうちにこちらから動けば騒ぎは小さいのに…」

「そうですか、ですが…真相を報道するとマスコミや評論家達がこぞって我が社を叩きに来ますよ。そうなると我が社のブランド名が落ちる可能性もあります」

「多少叩かれる覚悟も必要だ。それを跳ね除ける覚悟が無いと良い者は造れない、逃げ腰になると弱気癖が身に付いてしまって、それこそ我が社のブランド名が落ちてしまう」

(あの堅物を動かすのが1番難しいな)
と、ミヤギは思った。


夢姫伝説の最初へ 夢姫伝説 10 夢姫伝説 12 夢姫伝説の最後へ

名前変換フォーム

変換前の名前変換後の名前